Cappellini
vintage arm chair
こんにちは。用賀店のふくです。
本日はイタリアのビンテージチェアをご紹介させて頂きます。
華奢でありながら強固。
その美しい佇まいは正に特別で、見る者を魅了して止まないでしょう。
是非最後までご覧くださいませ。
美しく軽くて頑丈
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こちらは1946年に木工家具メーカーとして創業したイタリアの“Cappellini/カッペリーニ”のアームチェア。
正確な年代は不確かとなりますが、1980年~90年代のものと思われます。
その作りの良さからデザイナーがいるものと予想致しますが、情報が少なく特定には至りませんでしたが、現存数の少なさから希少な1脚であることは間違いないと言えるでしょう。
目を奪われるのは「線の細さ」。
フレームにはブナ材が用いられており、随所に見られる曲線のデザインからすっきりとした印象を持ちます。
素材の特性としてあるのが、肌目の細かさと粘り強い強靭さ。
その分、加工の難度は高く、乾燥などで曲がりやねじれが出やすいのですが、こちらにその様な狂いは見られません。
そして、美しさがひときわ際立つのはアーム部。
接合部の仕上げの滑らかさからも技術力、美意識の高さを感じさせますね。
このアームは幅3cm程となりますが肌への当たりは良く、ゆったりと寛がせてくれます。
シートにはレザーが用いられており、革の宝石とも称されるコートバンを使用。
きめ細やかな表情と独特の光沢はフレームを引き立てる様。
伸びにも強い特性がありますので、座り心地は非常にソフトな印象です。
次は脚部に注目してみましょう。
やや外側に開きながらテーパードしていくラインは軽やか。
脚間にある貫は建築的であり、しっかりとした強度を保てるように工夫がなされています。
最後になりますが、最も驚かされるのは重量にあります。
こちらのチェアは1脚あたり約2.9kgとかなり軽量。
それでも強度を保ち、美しいデザインを実現。
冒頭に現存数がすくないと書かせて頂きましが、決して人気がなかった訳ではなく、単に量産が難しかったことが原因ではないでしょうか。
美しく軽くて頑丈。実現するに至るまでどれほどの時間を費やしたのでしょう。
そんな背景を持つ特別な1脚のご紹介でした。