Ebenezer Gomme G-PLAN
Quadrille Nest of table
最近の休みの日はやる気が出ない。なんとも言えないけれど、言葉にするならそんな気分です。
何をするにも制約が多いので、そのやる気を動かすのにもパワーがいる感じ。
例えるならば、最近の私の心持ちは風呂おけの底にたまった冷たい水のようです。
自分の世代以上の話になるのかと思いますが、ちょっと昔のお風呂は最初から均等に温かいお湯で出ないので、水をためて、ガス沸かし器で温めて、その後に上の熱いお湯の層と下の冷たい水の層をかき混ぜておりました(なのでかき混ぜ棒がお風呂場には必須だったのです。)
子供の力では、その冷たい水の層は中々の重さに感じられたものです。
幼い頃の記憶を語ってしまいましたが、そんな深く落ち込んだ気分を上げてくれるのは、「ハッと」気持ちを引き上げるパワー、驚きの瞬発力のあるアイテム。
今回のアイテム、是非その良さをお話させて下さい!
連続する家具
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今回ご紹介させて頂くのはジープラン(G-PLAN)のネストテーブル。
インテリアがお好きな方ならきっとジープランの名前を聞いた事はあると思います。
けれどイギリスだの北欧だの、ジープランだのE・グームだのイマイチ得体の知れない感じがする方も多いのではないでしょうか。
なので、最初に要約させて頂くと、
「イギリスのE・グーム社が、北欧のエッセンスを取り入れた、家具ブランド」がジープランなのです。
会社の創業は1898年。そしてジープランのブランドが始まったのは1952年。
産業革命の中心地という事もあり、高品質な家具を多く供給する基盤を整えていたE・グーム社ですが、
世界大戦中は戦時のために資材供給が統制され、自由な家具を製造できませんでした。
また戦後は、より先進的なデザインを行い人気を高めていった北欧家具にシェアの多くを奪われてしまいます。
苦境を打ち破るために、創業者の孫ドナルド・グームはデンマークのデザイナー、イプ・コフォード・ラーセンを招きそのエッセンスを取り入れた家具を作ります。
時流に乗ったデザインを、古くからの家具大国であったイギリスの技術力で作り上げる。
ショール―ムの併設、映画や雑誌への掲載など当時としては画期的な広告手法もあり、ジープランは後世に名を残すブランドとなったのです。
今回のアイテムはネストテーブル。
3つのテーブルが入れ子式に連なっており、高い収納性とデザインの連続性を持っています。
大中小とサイズが異なるので高さの違いを活かしたディスプレイなどでも活躍します。
そしてこのシリーズ「クワドリール」の特徴ともいえる脚部のディテール。
4つの材を隅できれいに接ぎ合わせ、まるで額装のような印象を感じさせます。
アフリカンチークとも称される、アフロモシア材の杢目が綺麗につなげられています。
フランス語では男女四組で踊るスクエアダンスの意味を持つ「クワドリール」がシリーズ名に採用されています。
そう捉えて眺めてみると、躍動感のある踊りを今かと待ちかねる男女の緊張感が、フレームの四隅から感じられる気がします。
通常なら天板の上にモノを乗せるテーブルですが、このシリーズの特徴を活かすならば、
フレ―ムを枠としてその中にあるアイテムをクローズアップさせてみるのも楽しいかもしれませんね。
空間が絵画になったような、「ハッと」する使い方が楽しめます。
ジープランの「プラン」には、自分が気に入ったデザインを少しずつ「計画して」集めていって欲しい、という願いが込められています。
1つのシリーズにおけるラインナップは幅広く、ダイニングだけにとどまらず、ベッドルームやリビングなど家全体をコーディネート出来るアイテム数があったといいますから、その理由にも納得する事が出来ます。
それは裏を返せば「集め続けてもらえる」という自信が詰まっている、パワーのある家具だという事。
ネストテーブルはコンパクトで効果的に使える逸品。
シリーズをお探しの方も、その中にあるパワーを感じてみたい方も、
どうぞこの機会にご検討下さいませ。