ERCOL
DROP LEAF TABLE
一度その良さを知るとなかなか抜け出せないヴィンテージ家具。
ヴィンテージと聞くと詳しい人が手を出すものという印象が少なからずあり、「なかなか手を出しにくい」「自分の家に取り入れるのは難しそう」「昔に作られているからメンテナンスが大変そう」と思う方もいるのではないでしょうか。
そんなヴィンテージ家具の中でも、現代でも使いやすく、取り入れやすいデザインが多いブランド、“アーコール ERCOL”社から“ドロップリーフテーブル DROP LEAF TABLE”をご紹介させていただきます。
アーコールが生み出す上質なダイニング
1920年に創業されたイギリスビンテージ家具を代表する老舗家具メーカー“アーコール ERCOL”社。
当時では先端技術であった「曲げ木」を用いて、従来では難しかった曲線美が光る、クオリティの高いデザインの家具を製作・販売しています。
極めてシンプルなデザインで、強烈な個性を放つプロダクトとは言い難いアーコール。
ですが、なぜかその作品を一目見ればアーコールの家具だ!と分かってしまう不思議な魅力があり、それがアーコールの良さとも言えます。
今回ご紹介させて頂くドロップリーフテーブルは、アーコールの創業者兼デザイナー“ルシアン・アーコラー二”が1950年代後半にデザインしたもの。
バタフライテーブルとも呼ばれており、左右の天板を広げたり折畳んだりする事によりサイズを自由に調整できる優れもの、アーコールのテーブルの中でも定番と言えるアイテムではないでしょうか。
様々なタイプのテーブルの中で私も個人的に好きなテーブルであり、利便性もそうですが、追加天板を下ろしている時の見た目が動物の耳みたいで可愛いな~と思ったり(笑)。
天板に使われるのはアーコール社ではお馴染みのエルム材。頑丈で粘り強く、耐水性・耐久性があるエルム材はダイニングテーブルに適した木材です。
優しい木色となだらかな丸みを持つ天板の縁、その縁に向かって流れていくような杢目は見ていて飽きないのも、アーコール製品の大きな魅力のひとつと言えます。
脚部にはビーチ材を使用。脚先に向かってテーパードしながら八の字に広がっていく角脚によってスッキリと圧迫感無く仕上げられ、よりそのシンプルなデザインを引き立てています。
天板と脚部共に明るく柔らかな木色は、時間が経つほどその味わい深さを増し、空間を温かな雰囲気で包んでくれます。
省スペースでご利用の際は片方畳んで壁につけることにより、ちょっとしたカフェスペースのような空間に。
使わない時はコンパクトに両方畳んでコンソールテーブルやデスクのように使ってみたりと、かなりフレキシブルにご活用可能となっており、日本の手狭な住宅事情にも適した設計となっている所も嬉しいポイント。
シンプルなデザインと大きすぎず小さ過ぎないサイズ感は、初めてのヴィンテージ家具としても取り入れやすい為、様々なスタイルのインテリアにも合わせやすく、洋室だけでなく和室にも違和感無く溶け込んでくれます。
年々人気も希少度も高くなっていくアーコールのドロップリーフテーブル。
ヴィンテージのアーコールが生み出す上質なダイニングシーンで過ごす団欒の時間は、より特別なものにしてくれそうです。