ERCOL
Vintage Windsor sideboard
イギリスのビンテージ家具を語るうえで、欠かすことのできない存在Ercol(アーコール)社。
家具デザイナー、ルシアン・アーコラーニによって1920年に創業されて以来、今なお世界中で愛され続けている名ブランドです。
そして、かく言う私もアーコールの大ファンです。
本日は、そんな多くの人を魅了して止まないアーコールから一点。
初めて目にしたときから、思わず「……可愛い。」と、つぶやいてしまいました。
アーコールらしい可愛さがぎゅっと詰まったビンテージのサイドボードです。
やっぱりアーコールは可愛い。

アーコールチェアに代表される、イギリスのカントリー家具を基調としたシリーズ「ウィンザーコレクション」。
こちらのサイドボードも、そのひとつとして展開されたアイテムです。
細部にまでこだわりが行き届いた、アーコールらしい堅実なつくり。
長く使うことを前提に考え抜かれた、安心感のある佇まいも魅力のひとつです。
いたるところに散りばめられた可愛らしい意匠に、見ているだけでも思わず惚れ惚れ……。
全体は丸みを帯び、どこか焼きたての食パンのようにふっくらとしたフォルムも愛らしいですよね。
決して奇抜なデザインではないのに、しっかりと個性を放ち、他には埋もれない存在感。
さりげないのに忘れられない、そんなアーコールらしさが詰まった一台です。


たとえば、このフロントデザイン。
やわらかく、ふっくらと膨らんだ収納扉のデザイン。そこにちょこんと付いたハンドルが、また可愛いんです。
そして、その意匠をさらに引き立てているのが、おおらかな木目とやさしい黄褐色が魅力のエルム材。
この色味、このフォルム……どこからか焼きたての食パンの、香ばしい香りが漂ってきそうです(笑)


さらにさらに。
注目していただきたいのが、コーナー部分。
ここにはダブルテールジョイントと呼ばれる組木が施されていて、こうした細やかな構造的意匠も、このサイドボードをいっそう可愛らしく見せてくれています。
わずかにハの字に広がった凹凸が、隙間なくぴたりと噛み合う様子は、見ているだけでなんだか気持ちがいい……。
こうした、普段はあまり目がいかない部分にまで行き届いた配慮。
手間を惜しまないものづくりの姿勢が、静かに、でも確かに伝わってきます。
だからこそ、長く愛され続ける。
アーコールの魅力は、こんなところにも詰まっているのです。

そして、私がいちばんお気に入りのポイントがここ。
収納下段の下から、ほんの少しだけせり出したこの部分。
ゆるやかな曲線を描きながら、先端に向かってすっと薄くなっていくこの形。
どうしても私には……お皿にしか見えないんです。(笑)
もしかして、お皿の上に乗った焼きたての食パンがデザインコンセプト?……いや、さすがにそれはないですね。(笑)
そして、その“お皿”の下にはキャスター付き。移動もラクラクなのが嬉しいポイントです。

もちろん、使い勝手の良さも抜群。
両サイドには片開き戸の収納を備え、中央には3杯のドロワー。
しっかりと大容量の収納スペースが確保されています。


ドロワーの最上段には、小物の収納に便利なカトラリートレイ付き。
仕切りが付いているので、アクセサリーなど細かなアイテムの仕分けにもおすすめです。
しかも、この仕切りは取り外し可能。収納する物に合わせて、自由にアレンジできるのも嬉しいポイントですね。

また、両サイドの片開き戸の内部には、ダボによって高さ調整ができる棚板を装備。
高さのある物にも対応でき、使い方に合わせてフレキシブルに活躍してくれます。
可愛さだけじゃない。日常使いをしっかり支えてくれる、頼もしさも備えたサイドボードです。

いや〜、本当に素晴らしい家具です……。
お気に入りの一台ということもあって、ついつい個人的な感想ばかりになってしまいました。(笑)
イギリスの家具といえば、北欧デザインを色濃く取り入れたものや、重厚なアンティークを思い浮かべる方も多いと思います。
ですがアーコールは、そうした流れとは一線を画す、カントリーモダンという独自のスタイル。
どこか懐かしくて、あたたかい。そんなノスタルジックな空気感こそが、アーコールの“可愛さ”を形づくっています。
そんなアーコールらしい可愛さが、静かに、でもたっぷりと詰め込まれているサイドボードです。











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