HIDA
Hodaka Dining Table
よく耳にするのは、オールドカリモクやオールドマルニ。最近ではオールドイケアまで登場しました。
要するに古い家具。でも広範囲を表すビンテージに比べ、ブランド名に付けられることが多いオールド(OLD)は、ただ古いとか古びたという意味だけではありません。
「古いからこそ価値がある」という意味合いも込めて、そう呼ばれています。
OLDの神髄
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ブランド名ではなく、ブランドを表すマークにオールドがついた飛騨産業。1952年から使われ始めたキツツキマークは、同社のシンボルとなりました。
年代によってデザインが変わるブランドロゴの中で、こちらは1970-2000年まで使われていたシンボルマークです。
このマークとほぼ同時期に生まれた「穂高」は、日本人の暮らしに合った家具を作ろうと1969年に誕生してから50年以上も愛され続けるロングセラーシリーズ。
当時、高島屋で活躍していた森岡正氏がデザインを手掛けました。
優雅なデザインと堅牢なつくり。英国のウィンザースタイルを取り入れたクラシカルな佇まい。
もともとは“ 洋式スタイルのモダン家具 ”として発売されていた穂高ですが、時代の流れと共にいつしか“ レトロで懐かしい家具 ”と認識されるようになっていきます。
このダイニングテーブルも、挽き脚や緩やかなカーブを描く幕板など上品で優雅なヨーロピアンスタイルを軸としながらも、まとうのはノスタルジー。
当時の最先端が経年によって宿す懐かしさこそ、オールド家具の神髄ではないでしょうか。
時代が変わる中で小さなモデルチェンジが為されたり、新しいラインナップが生まれたり。きっと葛藤を繰り返しながら、守られ続けた穂高の初心デザイン。
頑丈な造り故に、修理さえすれば世代を超えて使い続けられる。そうして日本の暮らしに長年なじんできました。
当時から飛騨を木工の聖地とし、匠の心技をもって作られていたからこそ、ただ日本の古い家具と紹介するには物足りなさを感じさせます。
「人を想い、時を継ぎ、技を磨き、森と歩むこと。」
今もなお強い意志を掲げて家具を作り続ける飛騨産業が“ 継いだ時 ”を味わうのなら、オールドキツツキで。
ビンテージデザインを現代に取り入れることで、その良さを再認識していただけると思います。