Ercol
Hoop Back Chair
歳を重ねるごとに人としての深みや渋みが増していく。
と思っていたのですが、先日また一つ歳をとった私。
深みなんて一向に生まれる気配がありません。
待っていれば出てくるものではないんでしょうか。
中身は何も変わらずに、身体の経年劣化に驚かされるばかりです。
経年変化で魅力を増していく家具たちに歳を重ねる素晴らしさを日々教わっております。
歴史を刻む椅子

さて、本日ご紹介するのはERCOL社のフープバックチェアです。
アーコールは、1920年にイタリア出身の家具デザイナーであるルシアン・アーコラーニが創業しました。
現在もルシアンの家族によって経営される英国の老舗家具メーカーです。
近年では、ファッションブランドのマーガレット・ハウエルがそのデザインを高く評価し、復刻させたことで再び大きな注目を集めました。

アーコールの一番の特徴は「曲木(ベントウッド)」。
高温の蒸気でブナやエルム材を蒸して熟練職人が曲げる手法です。
この技術によって、温かみのある緩やかな曲線と、高い耐久性・軽量性を両立した一体成型の椅子を多く生み出しています。

こちらのフープバックチェアは、弓形の背もたれにその曲木の技術が良く見てとれるアーコールを代表するチェアの一つ。
戦後のイギリスで「軽くて丈夫で手頃な価格の家具」として作られたのが始まりです。

座ってみると削り出しの座面のフィット感が心地よく、腰をしっかりサポートしてくれます。背面のアーチが体を優しく包みこみ、シンプルながらも温かみのある優しさに溢れたデザインです。
背中に並ぶ6本のスポークは、装飾的であるだけでなく、強度、軽さ、製造効率、そのすべてを満たすために計算された配列。
抜け感があることで、すっきりと軽やかな空間を演出してくれます。

日光、手の油分、座面の艶、使えば使うほど表情を変えていくエルム材の風合いが、その椅子の歴史、生活の歴史を物語ってくれそうです。
一緒に歳を重ねて思い出を共有したくなる、愛着の湧く一脚です。











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