Fritz Hansen
KAISER IDELL floorlamp
シンプルなのになぜか目を引く。
本日ご紹介するのは、そんな不思議な魅力を極めた傑作と呼ばれる照明です。
ミニマルなデザインの中に込められた細やかな美しさを皆さんにお伝えしていきたいと思います!
無駄のない美しさ

バウハウスという名前を耳にしたことがある人も多いと思います。
1919年にドイツで設立された伝説的な建築・デザイン学校です。
学校としての活動期間はわずか14年でしたが、そこで生まれた「機能主義・合理主義」の考え方は、現代のデザインや建築、私たちの身の回りにある家電や家具の基礎となっています。



クリスチャン・デルはそんなバウハウスの黄金期を支えたドイツの銀細工師兼デザイナー。1922年から1925年まで、バウハウスで金属工房の主任を務めていました。
バウハウス閉校後、デルはドイツのランプメーカー、カイザー社のために照明デザインを始め、1931年にモダニズム照明の傑作と称される『カイザー・イデル』を発表。
球、円、円柱といったバウハウスらしい基本形態を組み合わせた、シンプルながらもエレガントなフォルムが特徴のライティングシリーズです。

テーブル、フロア、ペンダント、ウォールランプで計6モデルが展開されており、今回ご紹介するフロアランプ「6556-F」はミニマルで軽やかな定番モデル。
ベースから斜めに伸びるスリムな支柱に非対称なシェードが印象的です。
アームを傾け、光の向きを手軽に変えられるので、ベッドサイドや部屋のちょっとしたスペース、ソファやチェアの隣で自分好みにその時々で調整できます。


バウハウスの理念のひとつに「形態は機能に従う」という言葉があり、不必要な装飾を削ぎ落し、その機能や使用目的に最適な形状が最も美しいという考え方があります。
まさにその言葉通り、機能が優れているからこそ生まれる無駄のない洗練されたフォルムが、本当の美しさを教えてくれるかのような佇まい。

「機能的で美しいモダンデザイン」。
そのシンプルさの中に秘められた美しさは奥深く、暮らしに寄り添う安心感を与えつつも、出で立ちは堂々と誇らしげです。
「気軽に普段使いしてくださいね」と優しく寄り添ってくれる佇まいですが、ついついリスペクトな気持ちで敬ってしまう名作です。































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