Cassina
414 CAB Lounge ArmChair & 699 SUPERLEGGERA
「椅子」に快適さを求めるとき、いったい何を基準に「これは快適だ」と言えるのでしょうか。
人が感じる快適さは、それぞれ違うもの。
家具もまた、置かれる場所や使われ方によって、求められる快適さは変わってきます。
デザインなのか、座り心地なのか。素材や、アームの有無なのか。
椅子を選ぶという行為は、どこか人と向き合うことに似ている気がします。
快適さに、一つの答えは無い

デザイナーズ家具において世界的なトップランナーといえるブランド「カッシーナ Cassina」。
1927年に創業した同社は、単に美しい家具をつくるのではなく、「どう使われ、どう時間を重ねていくのか」という視点を大切にしてきました。
それは、快適さを一つの答えにまとめない姿勢とも言えるかもしれません。
名だたる建築家やデザイナーと共に生み出された数々の名作は、時代が変わってもなお、暮らしの中で生き続けています。

今回ご紹介するのは、そんな同社を象徴する2脚の椅子。
マリオ・ベリーニによる「414 CAB キャブ ラウンジアームチェア」と、
ジオ・ポンティによる「699 SUPERLEGGERA スーパーレジェーラ」です。
一方は、身体を包み込むような重厚さを持ち、もう一方は、驚くほど軽やかで、構造そのものが美しさとなった椅子。
同じ“快適さ”を目指しながら、まったく異なる答えを提示しています。
そして今回は入荷したものはどちらもブラックを基調とした仕様の2脚。色味を抑えることで、形や素材、思想の違いがより際立つように感じます。


1977年にイタリアの建築家・デザイナー、“マリオ・ベリーニ Mario Bellini”によってデザインされた「414 CAB キャブ ラウンジアームチェア」。
この椅子の最大の特徴は、革を“張る”のではなく、まるで服のように“仕立てて着せる”という発想。
スチールフレームを厚革で包み込み、縫製までもがデザインの一部となっています。

ブラックレザーの表情は、使い始めは緊張感がありながら、少しずつ時間とともに柔らかくなり、身体に馴染んでいく。
座るという行為を、少し特別な体験に変えてくれる椅子です。


対照的なのが、“ジオ・ポンティ Gio Ponti”が1957年に完成させた「699 SUPERLEGGERA スーパーレジェーラ」。
“どこまで軽くできるか”という問いに、構造を削ぎ落とすことで答えたこの椅子は、椅子の概念そのものを更新した存在です。

今回の仕様は、ブラックフレームに13Y297 CORALLO(コラッロ)と呼ばれる朱色に近いカラーのレザーシート。
軽やかな構造の中に、静かな色気と存在感を宿しています。
持ち上げたときの軽さと、座ったときの安定感。そのギャップこそが、スーパーレジェーラの魅力です。

キャブチェアは、空間の“定位置”として使いたい椅子。
リビングの一角に置き、読書や音楽を楽しむ時間に寄り添わせると、その包容力がより実感できます。
また、スーパーレジェーラは、日常の動線に自然に溶け込む存在。
ダイニングやデスク周りなど、頻繁に動かす場所でもストレスがありません。
重さと軽さ、静と動。
この2脚を同じ空間に置くことで、暮らしの中に心地よいリズムが生まれます。

快適さは、数値やスペックだけでは測れません。
それは、その人の暮らし方や、椅子と過ごす時間によって決まるもの。
キャブチェアとスーパーレジェーラは、そのことを異なるアプローチで教えてくれます。
どちらが正解、という話ではなく、どちらが今の自分にしっくりくるか。
そんな視点で椅子を選ぶきっかけになれば嬉しいです。











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