無印良品
Enzo Mari Plywood Chair
説明不要なほど日本人の生活に浸透している無印良品。
家具や衣類からレトルト食品まで取りそろえる幅広い商品展開で、もはや無いと困る!というほどのコアなファンの方もいらっしゃるかと思います。
そんな無印良品で、実はデザイナーズ家具も販売していたって知ってました?
今回は未だに探されている方の多い人気シリーズのご紹介です。
問題意識を共有できるからこそのパートナーシップ
2002年、無印良品はイタリアのプロダクトデザイナー“エンツォ・マーリ Enzo Mari”とコラボレートし、19点の家具を発表しました。そのどれもがモダンデザイン大国であるイタリアらしいユニークなデザインで、しかもデザイナーズ家具ながら価格も手ごろといったラインナップでした。
無印良品と海外デザイナーのコラボを意外に思う方も少なくないかもしれませんが、無印×エンツォ・マーリは昨年も共同の企画展を開催していたりと、リスペクトし合える関係が続いているのです。
そんな良好な関係の始まりとなった2002年発表シリーズのチェアが2脚入荷しました。成型合板によるボックス型の脚部から伸びる、スチールパイプとポリポロピレンの異素材を組み合わせた背もたれ。
ポストモダンなシルエットの中に無印っぽさが垣間見える面白いデザインですよね。
店頭で度々どこのブランドかとご質問を受けましたが、「やっぱり無印なんだ!」という方と「え!無印なの?」という方が半々くらいと、お客様の反応が分かれたのもなかなか興味深いです。
拡大する大量消費社会、過剰なマーケティング、誇張された広告。
これらに対するアンチテーゼとして、ブランディングを排しながらも消費者が本当に必要な商品を追求するという無印良品。
誰もが一度は行ったことがあるかと思いますが、誰にとっても明瞭なパッケージや使いやすいデザインなど、すごく“ちょうどいい”アイテムに溢れています。
アートの分野から登場したにも関わらず、特権階級的なアート市場の不条理さに嫌気がさし、プロダクトデザインへシフトしたというエンツォ・マーリ。
平等な社会を実現するためにデザインは機能するという、社会主義思想を持ったマーリと無印のスタンスには通じるものがあったのだと想像できます。
座ってみるとこれがまた“ちょうどいい”んです。日本人の体型に合ったサイズ感でテーブルにも差しやすく、激しく主張することなくインテリアにも溶け込んでくれる優秀なチェアです。
流通量は少なく、当社でも一度入荷したのみのレアモデル。この機会にご検討下さいませ!
無印良品 MUJI プライウッド ダイニングチェア エンツォ・マーリ デザイン 希少廃盤 A
無印良品 MUJI プライウッド ダイニングチェア エンツォ・マーリ デザイン 希少廃盤 B