岩谷堂箪笥
三/五尺整理 上四ッ抽 整理箪笥
ここ最近、「平成ブーム」という言葉を耳にすることが増えました。
ギリギリ平成生まれの私にとって、当時夢中になったアーティストやファッション、そしてアイテムが再び注目されているのは、どこかくすぐったく、そしてほっこりする出来事です。
若い頃に心を打たれたものが、今の若い世代にも響いている、それは嬉しい反面、「あ、自分も年を重ねたんだな」と実感する瞬間でもあります。
時代は巡ると言いますが、その流れはファッションや音楽だけではありません。
家具にも昔ながらのものが、今ではむしろ新鮮というものもあります。
ひと昔前の風情や温もりが、現代の暮らしにしっくりと馴染む。
そんな魅力を持つのが“和の家具”です。
今回は、どこか懐かしくもあり、今のインテリアに自然と溶け込んでくれる、そんな一台をご紹介いたします。
国や文化、時代までを越えて魅了する箪笥

1100年代・平安時代末期に起源をもち、1783(天明3)年・江戸時代中期が始まりとされる伝統民芸家具、" 岩谷堂 IWAYADO "の整理箪笥。
第24回日本伝統工芸士会作品展にて「経済産業大臣賞」を見事受賞するなど、今なお第一線で活躍している同ブランドは、永い年月を経て多くの職人たちの手によって研究・開発されてきました。

日本の伝統美を存分に感じられるこちらの整理箪笥は、欅材ならではの力強い杢目と、ぎゅっと詰まったような密度の高い質感が魅力です。
どっしりとした重厚感がありながらも、どこか可憐な佇まいをあわせ持ち、空間に凛とした存在感をもたらしてくれます。


上段には小ぶりの引き出しが4杯並び、小物類や下着などの細かなアイテムをすっきりと収めるのに最適な大きさ。
さらにその下には大容量の引き出しが4杯続き、衣類や日用品などを用途ごとに分けて収納できるため、暮らしに寄り添った使い心地を実現します。
この収納力の高さこそ、多くの人に長く愛され続けてきた理由のひとつといえるでしょう。



また、岩手県で受け継がれてきた伝統工芸を活かした金具も見逃せないポイント。
鋳造によって生み出された金具は、重厚でありながらどこか華やかさも漂う独特の風合いが特徴です。
桐の葉や花をモチーフとした繊細な桐紋様が施されており、全体の気品をぐっと引き上げていて、飾りすぎない上質さがあり、箪笥に触れるたびに細部へのこだわりを実感できます。

仕上げには「拭漆(ふきうるし)」という伝統的な技法が用いられています。
木地に漆を何度も塗り重ね、拭き取りを繰り返すことで、材が本来持つ表情を最大限に引き立て、深い艶としっとりとした手触りを生み出しています。
欅の美しい杢目が浮かび上がり、時間とともにさらに風合いが増すのも魅力です。

和の佇まいを受け継いだデザインでありながら、実はインテリア性が高く、さまざまなテイストに調和しやすいのもこの箪笥の嬉しいところ。
たとえば、ペルシャ絨毯と合わせれば上質でクラシカルな雰囲気に。
ナチュラルテイストの空間にも温かみのあるアクセントとして活躍します。
さらに、金具の質感や色合いを活かしてインダストリアルな空間に取り入れるのもおすすめ。
伝統的な和の家具でありながら、組み合わせ次第で驚くほど新鮮な表情を見せてくれます。
店舗で海外のお客様とお話していると、和箪笥に心を奪われ、ご購入されるケースも少なくありません。
日本の素材美と工芸の精神が息づく一品は、国や文化、時代までを越えて人を魅了する力を持っているのだと感じます。











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