岩谷堂箪笥
Low Chest 160A
空間に置いてあるだけで懐かしい気持ちになったり、気持ちが落ち着いたり、日本に昔からある伝統工芸品だからこその素晴らしい技術や魅力も沢山あり、個人的に大好きな家具の一つである「和家具」。
素敵とは思うけれど、何となく敷居が高く感じる、和室しか合わせるのが難しそう、洋家具との相性が...と思う方も少なくないと思います。
本日は、合わせ方次第でそんなハードルも軽々と超える、特別な魅力を放つ和箪笥をご紹介させていただきます。
優美光明な和家具
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平安時代末期である1100年代に起源を持ち、江戸時代中期天明3年(1783年)に創業、当時稲作のみの経済から脱出しようと箪笥を作り始めたのが始まりとされる、岩手県の伝統工芸家具“岩谷堂箪笥”。
900年以上に亘って職人の技を受け継ぎ、昭和57年に厳正な審査を受け伝統工芸品に指定された岩谷堂箪笥は、その長い伝統を活かしながら現代の生活に寄り添った箪笥を作り続けています。
こちらは岩手県の老舗家具店“桜木家具”が制作を手掛けた“ローチェスト160A型”。
岩谷堂箪笥と言えば非常に精巧な造りで知られており、こちらも遊びの無いタイトな組み込みで、職人の高い技術が感じられます。
左右両側に3杯、上段中央に1杯と抽斗が付属しており、広く深めの抽斗には書類や貴重品、日用品や衣類など、種類に拘らず様々なものを収納できます。
又、中央下段には観音開き扉の収納が1つ、開くと棚が2段付いており、貴重品や書類、お気に入りのコレクションなどの収納に適していそうです。
なんといっても目を惹くのが、艶やかな漆塗りが施された力強い杢目の欅材。
岩谷堂箪笥の製造に欠かす事の出来ない主要木材である欅材(ケヤキ)は、木材の中でも非常に重厚で硬く、耐水性・耐久性に優れ、日本の高級木材の代表格として、古くから様々な建築物や寺社仏閣で使用されてきました。
手間暇かけて塗装と磨きを丹念に繰り返し、拭き漆によって仕上げる木材は時間の経過と共に透明感を増していき、紫檀にも似たような深みのある赤茶色の独特の風合いを演出しています。
そしてもう一つ、岩谷堂箪笥の大きな特徴の一つである金具、こちらは同じく岩手県の伝統工芸品として数えられている「南部鉄器」で作られた装飾が施されています。
17世紀中頃に始まったと言われる長い歴史を持つ、精巧な装飾を施した南部鉄器は堅牢さと優美な品格を持ち合わせており、凛とした佇まいを演出してくれます。
牡丹の花をモチーフにした細かな模様が打ち出された金具は、職人の丁寧な手仕事が垣間見られる逸品です。
チェストとしては勿論、ローボードやサイドボードとして使ってみたり、間仕切りとして、天板の上にお気に入りの小物やコレクション、観葉植物を飾ったりしても素敵かと思います。
洋室和室問わず、和家具との相性は抜群のこと、モダンなインテリアと組み合わせて和モダンな空間を作り出してみるのも良いかもしれません。
随所に古い歴史と職人の技術が詰まった岩谷堂箪笥のローチェスト。
重厚で優美な品格のある、優美光明な和家具をお部屋に取り入れてみませんか?