天童木工
低座椅子
こんばんは。用賀店のふくです。
今日はいつもと違う和モダンなアイテムをご紹介させて頂きます。
過去に何度かお取り扱いをさせて頂いているアイテムなのですが、いつも瞬く間に旅立ってしまう人気の椅子となります。
「この椅子じゃなきゃしっくりこない。」そんな声が聞こえる特別な逸品です。
是非、最後までご覧くださいませ。
不変の椅子
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こちらは日本の老舗家具メーカー“天童木工”の『低座椅子』です。
天童木工は官公庁向けの高級木製家具を生産していることで広く知られておりますが、皆様になじみ深いのはやはりプライウッドの魅力を活かした柳宗理デザインのバタフライスツールですよね?
個人的にもバタフライスツールには憧れを持っているのですが、この低座椅子も名作チェアと言えるでしょう。
幅を広く持たせた背もたれと座面は緩やかなカーブで居心地の良さを連想させます。
この特徴的なデザインを手がけたのは“長大作”氏。
日本のインテリアデザインを語るには外せないデザイナーの1人でもあり、家具が好きな方ならその名前を1度は耳にしたことがあるはず。
近年だとIDEEでも同氏のデザインの椅子やテーブルを販売しているようですので気になった方は見てみてください。
また、このチェアは優れたデザイナーから生み出されたという理由だけで支持されているわけではありません。
話すとかなり長くなってしまうので簡潔にですが低座椅子の歴史を振り返ります。
このチェアの歴史はかなり古く、誕生したのは1960年。
もともと坂倉準三氏が手掛けた“竹籠座の低座椅子”を長大作氏がリデザインしたとのこと。
「和服を着た女性が和室で寛げるような椅子」というリクエストがきっかけとなったという話もあります。
床に近い生活をしている日本独自の文化と西洋から来た椅子の文化を融合させ、誕生したのがこの椅子なんです。
そんな逸話の通り、年代や性別を問わず日本人の体にフィットするように設計されております。
特徴的なのは座面の高さで床から約29cm。
実際に腰を掛けてみると床に近い安心感と抜群の安定感を感じさせ、広い座面は胡坐までかかせてくれるんです。
ここまできたら居心地の良さは説明不要ですね。
当時と比べると椅子があるのが当たり前になった現代。
文化の移り変わりに取り残されることはなく、今でも独特の存在感を放ち続ける長大作氏が手掛けた低座椅子。
和室のない家も増えていると思いますが、こちらであればリビングシーンの1Pソファやラウンジチェアとしてもお使い頂けます。
更に発色の良い赤のファブリックはアクセントとして最適。
座り方や使う場所を選ばない名作のご紹介でした。
良好なコンディションでの入荷となりましたので探されていた方はお早めに。