TENDO
Albero
寒さが厳しすぎるこの頃。
押入れの上着収納が決壊寸前で、服爆発と服雪崩に怯えながら上着を取り出す日々です。
服が掛かっているコートハンガーが部屋にいるのがどうにも苦手で、押入れにこれでもかと詰め込んでしまいます。
にもかかわらず、このアイテムを一目見て「いいな」と感じました。デザイン性は勿論なんですが、服でハンガーラックを装飾していく感覚が初めてで、これならリビングに置いておきたいなと思えたんです。
"木"をテーマにしたハンガーラックは世に少なくありません。今回ご紹介するアイテムはそうした中でもスタイルとクオリティの両方で頭一つ抜けている確かなプロダクトです。
着飾る、木飾る
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日本を代表する家具メーカー”天童木工”、1940年に大工・建具・指物の業者が集まり結成した天童木工家具建具工業組合をルーツに持ち、2020年には創立80周年を迎えました。国内では初めて成形合板技術を実用化させたメーカーとしても有名です。
古くから外部デザイナーの起用に積極的なことでも知られ、丹下健三、剣持勇、柳宗理といった名立たるデザイナーとも協業してきました。素材への拘りと伝統ある技術とデザイナー達がもつ感性が合わさることで数々の名プロダクトを産み出してきたのです。
デザインを手掛けたのは日本を代表する工業デザイナー奥山清行氏。
イタリア大手カロッツェリアであるピニンファリーナ社で日本人初のチーフデザイナーとなり、エンツォフェラーリなどのカーデザインを担当。「イタリア人以外で初めてフェラーリをデザインした男」として話題になりました。
ピニンファリーナ退職後は個人事務所を開設。自動車や鉄道車両、化粧品からテーマ―パークまで幅広い分野のデザインを手掛けています。
「地元の伝統技術を活かして付加価値の高い商品を開発し海外に展開する」という概念のもと、地元山形市で山形工房ブランドを立ち上げ、家具や照明のデザインにも力を入れています。
イタリア語で樹木を意味する「ALBERO」。“森の中にいると心が癒されるような感覚を限られた空間の中でも感じることができる家具を”というデザイナーの思いが込められています。
彫刻のような、樹木のような、独特な佇まいとフォルム。
見た目の複雑さに反して構成する成形合板パーツの種類は柱を含めてわずか4種類。シンプルなパーツをいくつも組み合わせる事で複雑で有機的な造形へと仕上げています。
見る角度によって表情は変化し、パーツ達が重なり合うことでその美しい曲線を際立たせています。
シンプルでありながらそれぞれのパーツが描く曲線に「この形がいいんだ!」という説得力があり、デザイナーの手腕とメーカーの技術力を感じさせます。
ハンガーフックは6つ、帽子フックは3つと実用性も申し分なし。
コートなどの上着類は勿論、ネクタイや帽子も掛ける事ができます。高さもあるのでロングコートやストールを掛けることだってできちゃいます。
ナチュラルカラーは様々なテイストの空間にマッチしそうです。玄関先やリビングルーム、オフィスや店舗など幅広いシーンでお使い頂けます。
実用的な使い方だけではなく、お気に入りのアイテムを掛けても映えてくれます。
掛けられたアイテムはさながら枝についた花や実の様。使うユーザーや季節によって様々な木に育っていきそうです。
服を魅せるだけでなく、ハンガーラック自身もそれによって表情の変化を魅せてくれます。
当店でも初めての取り扱いのアイテムとなります。気になる方はお早めに。