MIRA-X
Mira-Spectrum ONION Multi
Verner Panton
“ヴェルナー・パントン Verner Panton”はミッドセンチュリー期を代表するデザイナーの一人で北欧家具の三大巨匠、ハンス・J・ウェグナー、ボーエ・モーエンセン、フィン・ユールと同じデンマーク出身。
しかし3者と異なる作風は、同郷とは思えないほどの独自のスタイルで、北欧デザイン界の“異端児”と評されました。
画家を志すも父親に反対されたパントンは建築家を目指し、王立芸術アカデミー建築学科に進学します。在学中に、照明で有名なポール・へニングセンの継娘であるトーヴェと学生結婚をしますが、そのわずか1年で破綻したという珍話があります。パントンの鮮やかでエキゾチックな色で革新的で未来的なデザインの数々の作品は、彼自身の人格を物語っているかの様に感じます。
パントンの作品の中で1960年代にヴィトラ社から出したパントンチェアはあまりにも有名で、彼を知らない方でもこのチェアをデザインした人かとピンとくるのではないでしょうか。
異端児ワールド全開
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まるで異空間の入り口がそこに実在するかのような感覚になる・・・1965年スイスのテキスタイルメーカーであるMira-X(ミラエックス)社より発表されたMira-Spectrumシリーズ。
今回ご紹介できるのは、同シリーズの中から“オニオンONION”のマルチカラー。
オレンジ、赤、紫、青など計8つの色と、スクエア、サークル、カーブ、ウェーブ、ストライプ、チェッカーなどの幾何学的なモチーフを連続させたシンプルなパターンが特徴。そしてパントンが独自に生み出した配色を決める際のルール『マルチカラーシステム』に基づき構成されています。

ベースになる生地はコットンとベルベットが存在し、同個体は製造数が限られ現存数が少ないベルベット生地を使用しており、とても希少です。
そしてこの大判なサイズ!約 W117×D2.5×H135 cmあり、このサイズ感でベルベットのコンディションがある程度保たれいるのは、希少中の希少と言っても過言ではないでしょう!
ベルベットは、ビロードとも呼ばれ、古くから親しまれてきました。 生地の表面を起毛したパイル織物の一種で、2枚の生地の間にパイル糸を織り込み、その間をカットしたものです。 そのラグジュアリーな雰囲気から昔はヨーロッパの王侯貴族たちがシルクでできたベルベット生地を愛用していたという歴史もあるようです!

作品が発表された1969年頃はサイケデリック・ムーヴメントが起きており、ヒッピーというと耳馴染みがあるかもしれません。
刺激的な極彩色のデザイン(サイケデリック・アート)や、トランス状態を想起させるような陶酔的なサウンド(サイケデリック・ロック)など、その影響は美術や音楽やファッションの垣根を超えて若者たちを中心に広がっていき、60年代後半から70年代前半のカウンター・カルチャーを担う一大ムーヴメントとなっていました。
現代でも色褪せることなく、70'Sを感じる事ができる希少なビンテージファブリックパネルは、スペースエイジのコレクションにも大変お勧めなアイテムです!
