Verner Panton Fun shell 3DM

耳をすませば柔らかな海のせせらぎが聞こえてきそうな神秘的な輝きを内包する貝殻で造られたFun shell 3DM。 海の宝石とも謳われる真珠を生み出す真珠母貝からなるシェルディスクは一枚一枚が艶のある品のある光沢を放ち、光を透過するととても幻想的な雰囲気を醸し出します。 そんなシェルが幾重にも重なりあい織りなす光のハーモニーは言葉で形容しづらい華美な佇まい。 更にそよ風を受けることによりシェルディスクが互いに擦れ合い、爽やかな音色を奏でてくれます。 空間と光、そして音。 全てが心地よい時間を演出してくれ、贅の限りを全身で感じさせてくれるVintage Fun shell 3DM。 是非その魅力を感じてみて下さい。

マザーオブパールが魅せる光の陰影。

>>この商品の詳細を確認する 今からちょうど60年前の1964年。 インテリアの歴史にも大きく刻まれているミッドセンチュリーという時代に生まれたこのFun shell 3DM。 新素材やポップなカラーリングの家具がたくさん生まれたこの時代でも、一際インパクトの強いオーガニック且つ気品のある素材と気が遠くなる程の創作過程を経て誕生したのがこの名作照明になります。 デザインを手掛けたのはミッドセンチュリーを代表する巨匠デザイナー"Verner Panton"。 木の温もりや素材感を活かした家具作りで著名なデンマーク出身のデザイナーながら、最も北欧家具らしくない前衛的なデザインから異端児やデンマークの悪童等と呼ばれ様々な苦難を乗り越えてきた著名人としてもその名が知られております。 彼の生い立ちを語るとそれはエキサイティングなものになります。 デンマークを代表する芸術学校「デンマーク王立芸術アカデミー」で建築学を習得したパントンはその後、北欧デザインの父の異名を持つアルネ・ヤコブセンの事務所で働き、同僚のポール・ヘニングセンらとともにデンマークのデザインについて学びました。 しかしその理念や思想から異端児として扱われ、わずか2年でアルネ・ヤコブセンの事務所を後にします。 独立した後も、彼の作品の魅力は中々評価されず、たくさんの苦労を経験することになります。 彼の作品の魅力が世に理解されたのは1967年。 当時Sチェアと発表された俗に言うパントンチェアが世界的な大ヒットしたことにより、20世紀のデザインに大きく影響を与えたデザイナーとしてその名を馳せることになりました。 数々の苦難に合いながらも自信の信念を曲げず、愚直にその拘りを突き通してきたパントン。 その卓越した色彩構成と近未来的な空間構成、生活環境をもっとエキサイティングなものにしたいという思想から生まれる遊び心溢れる作品の数々は、世界的にも多くのファンを持つまでに至りました。 まさにこのFun shell もパントンならではの遊び心と贅沢な空間構成を存分に味わえる逸品に仕上がっており、ペンダントライトとはなりますが、これ一つで空間の印象を大きく変えてくれる存在感のあるものとなっております。 素材として選ばれたのは海の宝石として知られるパールを生み出す真珠貝の母貝。 大自然の温もりと神秘的な輝きを宿したその優美な美しさは、見るものを魅了します。 パントンがマレーシアを訪問した際に見つけた美しい貝殻との運命的な出会いがこのFun shell の誕生に繋がったそう。 一枚でも艶のある美しい煌めきを放つシェルとなっておりますが、幾重にも重なりあうことでさらにその美麗は息を呑むものに。 一番中央から数えて10枚、8枚、６枚、４枚と各層のシェルディスクの連結数を調整し、隣あうチェーンが階段状になるように並んだリズムのある配列が生み出す造形美は、芸術作品と言っても過言ではないでしょう。 有機的で柔らかなディティールを持ちながら、高級感のある佇まいは、静かに我々の感性に語り掛けてきますね。 更にそこから零れる灯りが神秘的なもので、絶妙な光の移ろいから生まれる光のグラデーションは、贅沢で心地よい時を私たちに提供してくれます。 絶妙に段になって生まれた隙間、それぞれ違う角度で並ぶシェル、そして美しく光を透過するマザーオブパールが産み出す灯りは空間を照らすペンダントライトのそれとは大きく異なり、光のアートと形容しても間違いではない確かな存在感を感じさせてくれます。 現在ではVERPANから現行品が150万円程で購入可能とはなっておりますが、こちらは当時のオリジナルビンテージ。 現行品にはない歴史を刻んで風合いを増したシェル一枚一枚の色味、時代感を感じさせるリングの風合いはビンテージにしか出せない温かみと特別な存在感を放っております。 ビンテージ家具好きには堪らない特別な空気を纏う格別な作品。 日本国内の流通量は極めて少なく、手に入れたくても手に入れることの出来ない極稀少なアイテムとなります。 是非パントンが手掛けた希少な作品で特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。