Vitra Design Museum
Minitures Collection
思わずコレクションしたくなる魅力的なデザインが数多く存在する家具の世界。
特に椅子や照明、サイドテーブルなど比較的コンパクトなアイテムは置き場所もそっちのけでコレクター欲が刺激されますが、いくらコンパクトとはいっても家具は家具、ご自宅にレイアウトしておける数にも限りがあります。
今回ご紹介するのはそんなお悩みにを解決してくれ、さらに世界の名作を暮らしに取り入れられるアイテムです。
小さくても本物なんです
1950年にスイスで設立された家具ブランド"ヴィトラ Vitra"。
デザインを通して日々の生活をより豊かなものにすることを目標にデザイナーと協働しており、ヴェルナー・パントンやジャン・プルーヴェをはじめ国内外のデザイナーと数々の名作を生み出してきました。
そんな同社がドイツ南部に構える"ヴィトラデザインミュージアム"はアールヌーヴォーなど伝統的なデザインからバウハウスが拓いたモダンデザイン、ミッドセンチュリー期の名作プロダクトなど世界の優れた家具を数多く収蔵しています。
そんなヴィトラデザインミュージアムが20年以上にわたって制作しているのが、その豊富な収蔵品を6分の1サイズで忠実に再現した「ヴィトラデザインミュージアム ミニチュアコレクション」です。
ヴィトラを代表する名作「パントンチェア」、"ヴェルナー・パントン"が手掛けた世界初の樹脂一体成型のチェアとして絶対的な人気を誇る一脚です。
カラフルな5脚セットで樹脂ならではの有機的なフォルムはもちろんのことながら、ビビッドな色彩もそのままに再現されています。
同じくミッドセンチュリー期を代表する巨匠"チャールズ&レイ・イームズ"が手掛けた「CTWテーブル」。
シェルチェアを手掛ける以前の1940年代に、同氏が発表したプライウッドチェアに合わせてデザインされたコーヒーテーブルであるこちら、特徴的な波型の造形をあしらった天板や脚の積層合板など細部のディティールまで再現されています。
写真ではミニチュアであることをお伝えすることすら難しいほどに完成度の高いこちら。
それもそのはず、ミニチュアコレクションは造形だけに留まらず素材や製造の過程までを忠実に再現しており、これらは模型ではなく"縮小した実物"ともいえます。
その再現性の高さはコレクターのみならず、デザインスクールや建築家の重要な資料としても使われるほどです。
世界の名作プロダクトを手のひらサイズにした「ヴィトラデザインミュージアム ミニチュアコレクション」。
コレクションとしてはもちろん、アーティスティックなデザイナーズインテリアとしても活躍してくれるウィットに富んだアイテムです。
CTWテーブルは残念ながら廃番となっており中古市場でしか見られない貴重なモデル、手のひらサイズのかわいらしい名作家具をこの機会にぜひ。