VERPAN
VP GLOBE 40

1969年、人類が月に立ち、世界中が“宇宙”に夢中だったころ。そんな時代に、ヴェルナー・パントンが生み出した「VERPAN VP GLOBE 40」。グローブ(＝地球)を名に掲げた、まるで未来から落ちてきた光のカプセルのようなランプ。

半世紀以上経った今でも、ひと目見た瞬間に特別感を感じさせる不思議な存在感があります。

宇宙船のように浮かぶ光の彫刻

デンマークのデザイナー、ヴェルナー・パントンは大胆な色使いと未来的な造形で知られるミッドセンチュリーデザインの巨匠。常識にとらわれない自由な発想で、家具や照明を“ちょっと未来的”に変えてしまう逸材でした。

世界初の一体成型チェア「パントンチェア」でも知られていますが、こちらのペンダントライトもまた氏の遊び心と理論が見事に融合した、まさに代表作といえる存在です。

透明なアクリルの球体の中に5枚のリフレクターが浮かぶデザイン。光が内部で何度も反射して、まるで無重力の中で輝いているように見えます。 光源が直接目に入らない設計は、まぶしすぎず、どこか優しい。

見上げるたびに宇宙船の中にいるような錯覚を起こしてしまうほど笑。未来感たっぷりです。

鏡面仕上げのリフレクターが織りなす光の層は、幻想的でどこか静謐。ブルーやレッドの反射がゆるやかに溶け合います。

細いチェーンで吊られたパーツがほんの少し揺れるたびに、光も一緒に踊るよう。点灯していなくても絵になるその姿は、もはやオブジェ。

直径40cmのサイズは日本の住環境にも取り入れやすいサイズ感。ダイニングやリビングはもちろん、ちょっとした吹き抜けスペースにもぴったりです。

昼間はアクリルの透明感で軽やかに、夜になると光と影が幻想的に広がります。置くだけで空間のムードを変える、名脇役です。

時代を超えて輝く“光の彫刻”。パントンが夢見た未来のエネルギーが、その球体の中に息づいています。

実用性とアート性を併せ持つこの照明は、暮らしの中に静かな高揚感をもたらしてくれる存在。 あなたの空間にも、小さな“未来の惑星”を灯してみませんか。