Onecollection
Chieftain Chair
本日は、世界的建築家フィン・ユール(Finn Juhl)の研ぎ澄まされた発想力が、繊細且つダイナミックなフォルムを実現した世界最高の曲線美、北欧デンマーク・One Collection” ハウスオブ フィン ユール HOUSE OF FINN JUHL “より『 チーフテン チェア / Chieftain Chair 』のご紹介♪
北欧デンマークの象徴的な家具デザイン
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「家具の彫刻家」と称されるフィン・ユール。その独特の造形感覚で作り上げる有機的なフォルムとディティールの美しさは、箱根彫刻の森美術館の野外彫刻でもお馴染みヘンリー・ムーア(Henry Moore)や、1910年代半ばの芸術運動ダダイズムの創始に関わり、20世紀前半の近代芸術に於ける最も革新的な彫刻家のひとりジャン・アルプ(Jean Arp)の作品に強く影響を受けたからとも云われています。
王道として家具デザイナーの多くが家具職人の技術と指物師の資格を有している一方で、フィン・ユールは名門・デンマーク王立美術大学建築科で学長でもあるカイ・フィスカーに建築を学び、後にヴィルヘルム・ラウリッツェン建築事務所に勤務。建築家としての道を選択していたため、製作面を名匠ニールス・ヴォッダーの協力を得ていました。故にフィン・ユール自身は家具に対する既成概念が無く、思い描く斬新且つ彫刻的造形美をそのまま家具デザインに取り込む事に成功し、他の家具デザイナー達とは一線を画す唯一無二の世界観を完成。彼の作品の多くは世界中のデンマーク大使館や美術館の永久コレクションとして収蔵されております。
こちらはフィン・ユールの世界観と哲学を忠実に継承し、2001年フィン・ユールの夫人ハンネ・ウィルヘルム・ハンセンにより、フィン・ユール家具の製造と復刻生産に関する専有権を得て、40種類以上のフィン・ユール作品の家具製造を行う北欧One Collectionの独自ブランド” HOUSE OF FINN JUHL “の正規品です。
今回の『チーフテンチェア』は1949年に誕生。古代エジプトの玉座に特徴が似ていることから別名「エジプトチェア」とも呼ばれている同氏の代表作です。「チーフテン」とは英語で、酋長(しゅうちょう)を意味し、同氏が1940年代後半、国会の会議室設計の仕事を通じ、ケネディ一族やカウフマン等のアメリカの有力者と出会った事がきっかけとなり、アメリカ的なものを意識し「チーフテン」と命名した云われています。
元々はフィン・ユールが自邸の暖炉の前で寛ぐ為にデザインされ、誰かに依頼されというよりも、とてもプライベートで自由度の高いラウンジチェア。それ故かその遊び心に溢れた発想による独特なデザインは、発表と同年に開かれた秋の家具職人ギルド展示会では賛否両論分かれていたそう。同展示会では工芸博物館の購入候補にあがったももの、「肘掛けの下地に鉄板を使用している」という指摘から、選考対象外になったという逸話も残っています。しかしながら当時のデンマークのフレデリック国王のお眼鏡にかない、国王自ら着座した事で有名となりました。今日では世界のセレブリティーを虜にしています。
フレームには赤みを帯びたブラウン色ときめ細かな木目により「木の宝石」の異名を持つ世界三大銘木のひとつチーク材を使用しています。自然と共生する人の心に優しく寄り添い、表面は木の呼吸を止めないオイルフィニッシュ。経年変化と心地良い手触りを感じられる北欧で開発された塗装方法が採用されています。素材本来の美しさを引き立てる事で、フィン・ユール作品特有の「オブジェのような造形美」は実現し、思わず手でそっと撫でてしまう肌触りを感じられます。
スッキリと印象ながらフレームひとつひとつが建築構造の様に理にかなった耐荷重設計。それらウッドフレームと同様に背座・肘掛けも着座の際に人体に沿ってフィットする曲面構造となり、座らない時もホワイト色の本革が空間を明るく演出。エレガントな造形美を完成しています。背もたれにはアクセントとなるボタン留めが施され、自然と視線が集まる同作の顔として役割を担います。
椅子というと正面からのイメージが強いかと思いますが、注目したいのは背もたれ上部から枝分かれし、背もたれ下部へ、またレッグへと流れる植物の様な曲線美。フレームの動きや所々垣間見れる隙間、また其々のパーツにも厚みに変化を持たせ、柔らかな雰囲気と適度な緊張感が同居した芸術作品として完成しています。
「絵画と異なり、彫刻作品は隙間や空白、周りを包む空気感も表現の一部」と聞いた事がありますが、360°あらゆる角度から其々の表情を鑑賞し楽しめる立体造形作品。デザイナー自身が近代彫刻から学び、また抽象的なイメージを具現化する職人の技術力が一体となり、独自の美しい3次元フォルムが観る者を釘付けにしてしまいます。
中古市場でも極めて流通が少ない巨匠フィン・ユールの代表作!今回はホワイト色レザーが使用され、白壁、周りの木製家具やフローリングともよく溶け込みながら、明るいリビング空間を演出してくれる色合いです。お部屋にメリハリを加えるブラック色レザーと比べ、赤みを帯びたチーク材フレームのナチュラルな印象がより強調されるカラーバランス。コーディネートも比較的容易です。今回、ご紹介の完売してしまいましたがフィンユールの家具は高価買取対象商品になりますので、お買取りご希望の方は「
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