ROYAL COPENHAGEN
TENERA & BACA Square Plate
imptionで働き始めて家具だけでなくインテリア雑貨や陶磁器に触れる機会が増え、そのせいかここ一年で器の魅力にどっぷりと嵌ってしまいました。
料理を引き立ててくれるような素朴で落ち着いた日本らしい和食器も素敵ですが、飾って置くだけでも絵になるような華やかな色や絵柄が多い洋食器も魅力的。
本日は北欧・デンマークから、そんな和食器と洋食器両方の魅力が合わさったような美しいスクエアプレートをご紹介させていただきます。
趣きある北欧の器

今回ご紹介させていただくのはデンマークの老舗陶磁器メーカー、“ロイヤルコペンハーゲン Royal Copenhagen”よりビンテージのスクエアプレート2種。
1775年、当時のデンマーク国王と王妃によって、王室使用と親交のある各国の王室への贈り物を製作する目的で設立された“ロイヤルコペンハーゲン Royal Copenhagen”。
1700年代では王族や貴族の間で磁器を贈ることが優れた外交上の習わしであり、ロイヤルコペンハーゲンの美しく繊細な陶磁器は世界中の王室や上流階級から絶大な信頼を集め、設立から約250年経った現在でもその技術と情熱、誇りはクラフトマンシップによって受け継がれています。


一枚目にご紹介させていただくのは、1960-70年代にかけて製造されていた“テネラ TENERA”シリーズのスクエアプレート。
アートディレクターの“ニルス・トーソン Nils Thorsson”が6名の若手女性をデザイナーとして起用した“テネラ TENERA”シリーズ、自然をモチーフにした絵柄が多く、女性らしいデザインと色合いが特徴的です。

今回の一枚は“マリアンヌ・ジョンソン Marianne Johnson”によって描かれたもの。
万華鏡から覗く花のような、幻想的で華やかな絵柄がハンドペイントで描かれており、ブルー、グリーン、パープルの色合いは爽やかな印象を与え、側面のストライプは艶やかで美しいアクセントになっています。


次にご紹介させていただくのは1960-70年代にかけて製造されていた“バッカ BACA”シリーズのスクエアプレート。
テネラシリーズの成功後、アートディレクターの“ニルス・トーソン Nils Thorsson”が女性デザイナー2人と共に手掛けた“バッカ BACA”シリーズ。ラテン語で「BACA=指輪」を意味し、器の底面にはデザイナーのサインを輪で囲んで表しています。

今回の一枚は“ニルス・トーソン Nils Thorsson”によって描かれたもの。
ブラウンを基調とした落ち着いた色合いでダイナミックに魚の絵柄が描かれており、艶をおさえたマットな質感が素朴で温かな印象を与え、北欧モダン家具や和家具など調和してくれます。

テネラシリーズ、バッカシリーズ共に、低温(1100℃)で焼成される「ファイアンス」という製法に特化したシリーズで、定番の白磁器とは異なる土の風合いや素朴さ、フツフツとした陶器の凹凸を楽しむことができます。
日常使いのプレートとしてはもちろん、小物入れや飾り皿としてなどインテリアとしてもお楽しみいただける1枚となっています。

自然をモチーフにした絵柄が多く、素朴な色味で落ち着いた雰囲気が魅的でついコレクションしたくなるビンテージアイテム。
和食器のような落ち着いた色合いと素朴な質感、洋食器のダイナミックさと華やかさと、両者の良い所取りなロイヤルコペンハーゲンのスクエアプレートのご紹介でした。