LANE
ACCLAIM Side table
こんにちは、ユキナです。
皆さんは「ミッドセンチュリー家具」と言うと、どのようなものを思い浮かべますか?
ミッドセンチュリー家具とは、「世紀の半ば(1940年~60年代)に生まれた、アメリカを中心としたインダストリアルデザイン(産業デザイン)を施された家具」。
第二次世界大戦をターニングポイントに、軍事技術を活かした新素材が誕生し、現在の基盤となるような様々な製品が開発された勢いのある時代でした。
同時期の家具は、そんな技術革新によって曲線を用いた"自由"で"軽やかな"デザインが目立ちます。
今回入荷したUSビンテージのサイドテーブルは、正にミッドセンチュリー期に作られた逸品。
細部まで見どころが詰まったテーブルを是非ご紹介させて下さい!
生き生きとした存在感
>>この商品の詳細を確認する
1912年創業の老舗家具メーカー" レーン LANE "社のサイドテーブル。
同社は創業当時、防虫効果のある杉材を用いて、実用性を重視した家具の製造・販売をしていたそうです。
人々の生活に寄り添ったことに加えて、斬新なデザインの良さもあり、1950年頃には有名家具ブランドとして知られるようになりました。
こちらは、国内人気家具メーカー" アクメ・ファニチャー "取扱いの商品であるため、裏面には2社のメーカー刻印が残っています。
レーンと言えば、殆どの製品に写真のようなシリアル番号が印字されていますが、実は製造年月日を意味する番号であることをご存知でしょうか?
「SERIAL NO. 262060」を後ろから読むと「06月02日62年」となり、つまり、「1962年6月2日」に製造されたものだということが分かるのです。
同社の他にも" ドレクセルヘリテイジ "など、当時の米国軍物にはこういった番号をよく見かけ、軍物であることの判断基準とも言えるでしょう。
正真正銘のビンテージ品であることが分かったところで、サイドテーブルの細部を一緒に見ていきましょう。
こちらは、同社の中でも代表的な「 アクレイム ACCLAIM 」というシリーズのものになります。
一番の特徴は、なんと言ってもこの際立ったダブテイルの組木模様ですよね?
鳩の尾っぽに見えることでその名が付いています。
近くで見ると、その美しさも倍に!
ダブテイルの細工は、ウォールナット材の天板の縁をオーク材で縁取っていることでキレイなコントラストが生まれています。
オークとウォールナット材それぞれの杢目がしっかりと浮かび上がっていて、木の温かみを存分に感じることが出来ますね。
ミッドセンチュリーらしいデザインと言えば、脚先に向かって細くなるスッキリとした丸い脚部。
脚先には黒いペイントが施されており、全体を引き締めてくれています。
棚板が備わっていますが、左右の側面の違いにお気付きでしょうか?
一見気付きにくいかもしれませんが、棚板が片方だけ内側に沿って曲線を描いており、アシンメトリーなデザインとなっているのです。
ちょっとした変化ではありますが、生産者の遊び心が感じられて、個人的にはお気に入りのポイントです。
レーンのサイドテーブル、いかがでしたか?
製造された1962年から60年程の長い年月が経っても新しいと感じられる魅力が詰まったテーブル。
そんな生き生きとした存在感を是非皆さんにも味わって頂けたら幸いです。おうちのソファサイドやベッドサイドにいかがでしょうか。是非この機会をお見逃しなく!