LENSVELT
LC95 lounge chair
ドローグデザインをはじめ、既成概念をぶち壊す斬新なプロダクトを多く生み出すデザイン先進国のオランダ。
マルセル・ワンダースやマルト・スタム、ヘリット・リートフェルトといった秀逸なデザイナー達の出身国でもあります。
ユーモラスでウィットに富んだデザインエッセンスを含むプロダクトは、『ダッチデザイン』という一つのカテゴリーとして世に広まり、現在では建築からファッションに至るまで、様々な分野に普及しています。
本日ご紹介する椅子もオランダらしい実にユーモラスな一脚。国内では流通が無い為、入手が困難な品でもあります。
The Dutch Design
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オランダ アムステルダムに拠点を置く“LENSVELT(レンズベルト)”は1962年創立のハイエンド家具ブランド。
近年爆発的に人気が高まっているピートヘインイーク等、著名なデザイナー達とのコラボレーションによって多数のアイテムを発表しており、機能的でありながらもデザイン性を最重要視したプロダクトは常に挑戦的。
そのデザインに対する情熱的な姿勢は、結果コアなファンを獲得する事へと繋がっています。
こちらは同社より1993年に発表されたラウンジチェア“LC95”。
ご覧の通り必要最低限の素材で構成された、ぶっ飛んだデザインの椅子です。
デザインを手掛けたのは、ベルギーのデザイナー“ Maarten Van Severen(マールテン・ヴァン・セーヴェレン)”。
弊社でもよく取り扱いますが、vitra社の.03なんかが代表作と云えます。
一貫しているのはシンプルでスタイリッシュである事。
それに加えて、LC95にはダッチデザインらしい『ひねり』も加わっています。
厚さ5mmのアルミニウムを折り曲げ椅子と成すシンプルを限界まで極めたデザイン。もはやアート作品ともいえる1脚です。
固く冷たいアルミからは想像し得ない、布のようにしなやかな曲線。
断崖に咲く一輪の花が人の心を動かす様に、ギャップは美しさを一層引き立てます。
見た目もさる事ながら、人間工学椅子のように座り心地も快適。アルミの端は2つのゴムマウントで接続されており、これがカンチレバー機構の様な弾みを生んでいます。
金属板とは思えぬ不思議な浮遊感を味わえる何ともユニークなデザイン。家具の気配を感じさせない、究極のミニマルデザインです。
カッシーナ等の高級モダンファニチャーはもとより、スペースエイジなインテリアとの相性も◎
本体=フレームの構造である為、ムートンを敷いたりマルチカバーを掛けたりする事で、簡単にスタイルチェンジも可能です。
レンズベルト社のオランダらしいデザイン哲学とセーヴェレンのデザインセンスの融合により生み出された至極の名品のご紹介でした。