Louis Poulsen
PH2/1 Pendant

ウルトラマンは戦いが始まって3分経つと胸のカラータイマーが赤く点滅し、体力の限界が近いことを自覚します。その光の儚さと言ったらありません。しかし、カラータイマーが光ると、絶対に怪獣を倒してくれます。

あの儚さは同時に希望を与えてくれます。

今回紹介するペンダントライトは、心を照らしてくれるような儚い小さな光を灯します。

小さな儚い光

おしゃれなカフェや、美容室、ショップでよく見かけるこの形。

"ポール・ヘニングセン Poul Henningsen"がデザインしたこの「PHシリーズ」は、彼とルイスポールセン Louis Poulsen社のシグネチャーと言えるほど、世界中で高い評価を受け、愛されています。

こちらはその中でも、最も小さなサイズの"PH2/1 Pendant"です。

一番大きな外側のシェードですら、直径約20cmの小振りさ。

そこから注がれる光は、小さく儚いものです。
卓上など、限られたスポットを照らすように設計されており、低く吊るせるようにコードは長くなっています。

ソケットは3色展開されているうち、こちらはシルバーのもの。

白いシェードに光沢のあるシルバーは、落ち着いた都会的な印象に。
さらにオレンジの光を灯すと温かみが加わり、より北欧家具らしさが際立ちます。

PHシリーズの最大の特徴は、光源が直接見えにくい設計になっていること。

こちらのPH2/1 Pendantも真下から覗き込まない限り、眩しさを感じません。
シンプルな思考のアイデアですが、それを機能を失わずに実現するデザイン能力と技術は圧倒的です。

小さな光は空間を照らすことは無くても、ご飯や本を、もっと美しく見せてくれます。
その儚さは心を照らしてくれながら、心地よい時間をもたらします。

北欧の洗練された空間づくりには勿論ですが、無機質な空間にも都会的な光が輝く逸品です。