Louis Poulsen
AJ ROYAL 500 White
美への追及に一切の妥協を許さない完璧主義者として知られる、デンマークを代表するデザイナーのアルネ・ヤコブセン氏。
同氏はセブンチェアやエッグチェアなどの家具に限らず、インテリアや照明器具などでも多くの名品を残しています。
今回はその中から自身の名前にもなっている「 AJロイヤル500シリーズ 」のペンダントライトをご紹介させて頂きます。
発売から60年程経過した今もなお新鮮さを失わないのは何故か?探っていきましょう。
人々の考える「ラグジュアリー」の定義を覆す
>>この商品の詳細を確認する
アルネ・ヤコブセンが1959年に設計デザインを手掛けたコペンハーゲンのSASロイヤルホテル(現ラディソン・ブルー・ロイヤルホテル)。
「AJペンダント」は、そこで使用するインテリアとしてデザインされた、「AJフロアランプ」「AJテーブルランプ」「AJウォール」のうちの一点になります。
ホテルに飾るものとしてデザインされたわりにはシンプル過ぎない?と思った方もいると思いますが、同氏は人々の考える装飾的で豪華な「ラグジュアリー」の感覚を覆し、「控えめなエレガンス」という新たな定義づけをすることを目的としていたそうです。
洗練されたデザインから醸し出される繊細な美しさや品を表現したかったのではないでしょうか。
こちらは、AJロイヤルの中でも一番大きいサイズの500。カラーはマットなホワイト。
現行品には250と370サイズの展開はあるものの、500は既にメーカーでの生産を終了しており、日本在庫限りとなっているそう。
今後入手困難になっていくことが予想されますので、今がチャンスかもしれません。
同氏のデザインらしい象徴的な半球型のフォルム。
一般的な半球型のシェードの場合は、下方向にのみ灯りが照られるため、天井は暗くなってしまいますよね?
ところが、AJロイヤルは違います!
シェード上部のスリットから上方向にも光を逃がすことで、バランスよく光りを拡散できる仕組みとなっているんです!
そしてシェード内側には3灯+1灯の計4灯のランプを使用しています。十分な明るさを確保しながら、2層構造の白いシェードによって柔らかい上質な光を作り出しています。
このように、同氏の細かな配慮によって実現した”丁度いい”明るさは、ダイニングやリビングなどの広いスペースでも充分な光量を保ってくれそうです。
高いデザイン性だけではなく、光のバランスをも計算されたペンダントライト。
いつ見ても何回見ても新鮮に感じられて、非の打ち所が無く完璧なデザインであることを毎回納得させられます。
「モノの存在が空間の経験に干渉してはならない」というのが同氏の持論だったそうです。
その通り、「AJロイヤル」はどんな空間にもスッキリと馴染み、モダンや北欧、スペースエイジなど様々なシーンにお使い頂ける柔軟性を持っています。
上品で無駄のない、ペンダントライトの名作と言われる逸品を、是非お部屋に取り入れてみてはいかがでしょうか。