USM Haller
1×3 System Cabnet of USM Green
悲しいかな、人は年月を重ねるにつれて豊かな経験を得るのと引き換えに、知らない事への好奇心を失ってゆきます。
そんなときに人が求めるのは自分を生まれ変わらせてくれるような驚き。
いろいろなやり方でいろいろなデザイナーやメーカーが試みた、その驚きと安心して使える機能を兼ね備えたアイテム。
カタチこそ定番ながら、見た目に強烈なその違いはとてもスリリング。
宜しければ、その魅力を一緒に感じて頂ければ幸いです。
否が応でも刮目
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今回はUSMハラーを代表する、モジュールシステムのキャビネット。
多くの人が、高級なシステムファニチャーとして認知しているUSMハラー。
その発祥は1885年、当時はスイスの錠前や金属を加工していた企業であったという事です。
古き良き家族経営であったハラー社は、1961年に3代目社長となるポール・シェアラーの入社を切っ掛けに変化をしてゆきます。
スイス連邦工科大学を卒業し、モダンな建築そしてデザインに強い憧れのあったポール氏。
19世紀に一世を風靡した蒸気機関の動力近代化のように、当時勢いを増していた電子技術の導入。
これから増えるであろう近代化に合わせ、本社や工場、果ては自宅まで当時の最先端をゆく建築家、フリッツ・ハラーに設計を依頼します。
建築物の必要に応じて、その大きさを拡大縮小できる鉄骨のモジュールシステムで作られた建物は素晴らしい出来栄えでしたが、それまでの伝統的な家具ではバランスが良くありませんでした。
そのためモダンな建築物にふさわしい家具として、フリッツ・ハラーの特色であるモジュールシステムを反映させたアイテムが誕生。
高い評価を得ていた本社オフィスは雑誌などで広く紹介されたこともあり、結果売り出された家具は現在でも多くの人が憧れるインテリアとなっているのです。
当時こそオフィス用の家具として認知されていたハラーのアイテムですが、モダンをはじめ様々なテイストを組み合わせるお部屋のレイアウトが一般的な現在では、ホームユースもごくごく当たり前になってきました。
様々な規格を自分の使いたいサイズで組み合わせる事が出来るモジュールファニチャー。今回は普段使いにも取り入れやすい1列3段です。
おおよそ胸元くらいの高さの天面で、上段から1箱、真ん中のオープンシェルフを挟んでもう1箱の収納があります。
四角柱のために面の印象が強いハラーのキャビネット。ご自宅にハラーを置こうか考える人の多くがその存在感とのバランスに悩むところなので、この真ん中のオープンは軽やかさが出る嬉しい組み合わせです。
椅子などに掛けた際自然と目線がゆく高さなので、ここにお気に入りのアイテムを並べると普段が幸せになるかも知れません。
上段はドロップダウン。中を開けばA3サイズを横に2枚並べられる豊富なスペース。
下段には手前に引き出しやすいエクステンションドア、そしてボックス付き。身体をかがめて出し入れをするのは地味にしんどい作業なので、仕舞ったものをポンとワンアクションで収納出来るアクセサリはやはりあると嬉しいものです。
そして今まで言うのをこらえてきましたが、今回のアイテムの一押し、ビビッドなカラーリング。
リユースのアイテムの場合ライトグレー、グラファイト、ブラックなどが多いアイテムなので、個人的にはこれだけでも欲しくなります。(笑)
少し蛍光味を感じさせる緑がたっぷりな面積で見えるので主張は抜群。活力のある色味をお楽しみ頂けます。
また上段側面にはちらりとホワイトも覗いていますので、オープンシェルフに赤い小物を置けばイタリアントリコロールに。
黄色を置けばジャマイカンなトリコロールとその雰囲気をガラっと変えられる変わり種要素もある、使い出のある1台です。
先述の通り、リユースでは入荷の珍しいカラーリングのキャビネット。
憧れのアイテムを日常に、目の覚めるようなドキドキな色で楽しめるチャンスはそれほど多くありません。
高級・高品質であるUSMハラーのアイテムは逸品ゆえのハイプライスですが、リユースであればトライしやすいお値段。
生活の景色を驚きで変えてくれる。そんなキャビネットはいかがでしょうか。