Molteni&C
ARC Dinning Table
温かさが続き、花開いたつぼみの色が少しずつ街中を彩っているこの頃。皆様いかがお過ごしでしょうか。
花粉症で辛いという方もいらっしゃるかと思います。私も苦しんでおります。
対策をしていてもやはりどこかしらに調子の悪さが影響しているようで、早く花粉が飛び終わり、気兼ねなく外出出来る時が来ないかと心待ちにしております。
今回は少し異質なコラボレーションによって生み出されたテーブルをご紹介。
宜しければ是非、最後までお付き合い頂ければ幸いです。
アイコニックでは、無い
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今回はラウンドテーブルのご紹介。
メーカーはイタリアのファニチャーブランド、モルテーニ。
そしてデザインは、フォスター・アンド・パートナーズによる1台です。
直径150センチの広々とした天面はガラス、そしてフレームは家具としては少し珍しいホワイトセメント。
広々とした印象ですが、色味の影響もあってか重さを感じさせない雰囲気です。
デザインを手掛けたフォスター・アンド・パートナーズは、イギリスを代表する建築家ノーマン・フォスターが設立した設計事務所。
1935年生まれの氏が手掛けた建築の特徴としては、鉄骨など通常構造を支えるための素材を覆い隠すのではなく、剥き出しにしている点。
これによって建築物は単なる容れ物である「箱」のイメージから解き放たれ、よりモダンな造形を描いた姿を現しました。
氏の評価を高めた1985年完成の香港上海銀行・香港本店ビル、日本でも順天堂大学11号館(センチュリータワー)等で今でも楽しむ事が出来ます。
かたや製造したモルテーニは1934年に創業したイタリアの老舗ファニチャーメーカー。
同じくイタリアで有名なファニチャーメーカーにカッシーナがありますが、カッシーナ取扱いのアイテムがお部屋を支配するような存在感があるのに対して、モルテーニのアイテムから感じるのは、高品質が伝わる素材感でありながらあえてアイコニックではない、そんな引き算の効いた美しいモダン。
そのアイテムに対するスタンスは、モルテーニがイタリアモダンの一つの極致ともいえるジオ・ポンティのアイテムを多く復刻している事からも感じ取る事が出来ます。
「特徴的」なフォルムを持つ建築家と、「トータルの美しさ」を得意とするメーカー。
そのコラボレーションは、ノーマン・フォスターらしい美観がお部屋の中で楽しめる小さな建築物と言えるようなテーブルに仕上がりました。
メビウスの輪のように立体的な曲面を感じさせるフレームはコンパクトになった橋の支持体のよう。
そしてガラス天板の縁にはフロスト加工が施され、さながら土星の環。眺める人の視線を上げ、フレームだけではないテーブルとしてのバランスをとっています。
いわゆる工業デザイナーがあらゆるクライアントのニーズに応える柔軟性があるのに対して、建築家が手掛けるインテリアには必ずと言っていいほどに構造的な緊張感の美が潜んでいます。
人の暮らしを守るのための大切な建物。一度作れば替えが効かない建築設計は安全が大前提です。その重責を担い続ける人々が身に付けたバランス感覚はやはりスペシャル。
建物ではないからこそ可能になる自由な発想と、その感覚がミックスされたアイテム。遊び心の使いどころを知る、成熟した人々に選ばれるのも納得のハイクオリティな逸品です。
6名でも余裕をもってを使えるサイズ感なので、ダイニングスぺ―スはもちろん店舗の雰囲気を引き上げる什器、ミーティングテーブルとしても申し分のない1台。
ガラスの透明感を活かしてフレーム中央にグリーンやファブリック等細かなアイテムをディスプレイしても楽しいデザイナーズプロダクトです。(※平らな面はございませんのでその際はご注意下さい。)
お引越しなどでお探しの方も多いラウンドテーブル。気になる方はこの機会にいかがでしょうか。
1点のみの入荷となりますので、どうぞお早目にご検討下さいませ。