MEDEA
Liberty Collection ART179
古いアンティーク調の家具を見ると懐かしい気持ちになります。
私の曾祖父母の家は古風な日本家屋に対して、祖父母の家はアンティーク調な家具や照明が多く、どちらも好きですが後者の家に居ることが多かったせいか、アンティーク調のインテリアを見ると安心感を覚えたりします。
皆さんも見ると安心感や懐かしさを抱く家具やアイテムがあるでしょうか。
本日ご紹介させていただくのはそんな懐かしさを抱くような温かみのあるダイニングチェアのご紹介です。
手仕事ゆえの温もり
1905年創業のイタリアの高級家具ブランド“メデア MEDEA”は、イタリア有数の家具の生産地であるブリアンツァ地方の小さな工房からスタートしました。
19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを席巻した「アール・ヌーヴォー様式」の家具を今に伝える希少なメーカーであり、熟練の職人によって一つ一つ手間をかけて作られる作品は、たとえ同じデザインの作品であってもつくりが微妙に異なっています。
ブリアンツァには3000軒以上の工房がありますが、アール・ヌーボーの装飾が行える職人というのはわずか数軒しかなく、年々さらにその希少性が高まっています。
こちらはメデアらしいアール・ヌーヴォー様式を感じることができる「リバティコレクション Liberty Collection」より“ART179”のダイニングチェア。
先程から出てくる「アール・ヌーヴォー様式」とは、19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを席巻したアンティーク様式のこと。
産業革命以降、機械的になった実用品に芸術性を取り戻そうと手作業による曲線を大切にしたこの様式は、動植物などの自然を多くモチーフにした装飾が特徴的です。
繊細な彫刻が施されたビーチ材フレームは有機的な曲線が美しく、古い建築物に伝う植物のツルのよう。
経年で深みが増したようなブラウンカラーは重厚で温かな雰囲気を醸し出しています。
また、クリーム色に近い艶やかな生地にホワイトとゴールドカラーの糸で施された植物の刺繍が、上品で華やかな雰囲気を醸し出しています。
高さのあるバックレストは背中を、厚みのあるクッションシートは程良く沈み体重を支え、安定感のある座り心地を実現。
ダイニングチェアとしてだけでなく、デスクチェアや読書用のサイドチェアとして等、長時間の着座でも疲れを感じにくく、心地良い寛ぎの時間をお過ごしいただけます。
アンティーク家具との相性は勿論、色味を合わせればミッドセンチュリーやモダンなインテリアにも上手く馴染んでくれそうです。
現在は廃番となった“メデア MEDEA”の“ART179”ダイニングチェア。
重厚感と品のある佇まいは空間をあっという間にクラシカルな雰囲気へと変化させてくれそう。
どこか懐かしく温かな雰囲気を纏った椅子は、ご自宅のお気に入りの一脚になる事間違いなしです。