MINERVA
Zo Chair
ずんぐりむっくりとした脚、コンパクトなサイズ、産毛のようにふさふさとした体表。
抱きかかえて愛でたくなるようなかわいい見た目ですが、しっかり座れます。
今回はまるで小象のような特徴を持った珍しい椅子『Zo Chair』を紹介いたします。
ぬいぐるみの椅子
内側のクッションを張地でぐるりと包み込む、正にぬいぐるみの様な造りのゾウチェア。
1980年代、黒川雅之によるデザイン。それに日本における家具モデラーの第一人者であり、同社の創業者でもある 宮本茂紀 が形を与える事により誕生しました。
付け根から太く、そのまま地面にすとんと落ちる脚。その他背もたれや座面に至るまで、全体が柔らかな曲線で構成されています。
椅子のお尻に当たる場所はなんとも愛らしいフォルムです。
今回入荷したのはベロア調の張地が採用された個体。
もともと柔らかな質感や曲線が更に際立ち、よりぬいぐるみらしい仕上がりに。
実際触れてみても勿論柔らかく、きっと脚の小指をぶつけても痛くないのではないかと思います。
黒川氏が言うように、ぬいぐるみの椅子とは言わば座布団の立体版。クッションに包まれる様な座り心地をお楽しみ頂けます。
クッションも柔らかすぎるという事は決してなく、適度な弾力のある座り心地。もも裏に当たる座面先端部分にはフレームが設けられておらず、座った際に圧迫感も無く柔らかく支えてくれます。
1980年代のデザインでありながらに現在でも十分新鮮に感じられる、ぬいぐるみの様な椅子『Zo Chair』。
ここまで抱きしめたくなる椅子というのもそうそう無いのではないでしょうか?
座ったり撫でてみたり、存分に可愛がってあげてくださいませ。