マルニ木工
ポリマ 4428
ゆったりと座る事も出来て、尚且つ床で寛いでるかのように胡坐をかけてしまうラウンジチェア。
リラックスできる自分だけの場所というのは、何だか特別感があって良いですよね。
今回は、つい自分だけの特等席にしてしまいたくなる一品のご紹介です。
羽ばたき続けて50年
1928年創業の広島を代表する老舗家具メーカー“MARUNI(マルニ木工)”。
工芸をルーツに「技術のマルニ」と評される礎を築き数多くの名品を輩出しています。 こちらはそんな同社のラウンジチェア ポリマ4428です。
現行の製品には無いレトロな趣があります。
こちらのマルニの文字と孔雀マーク。 このロゴが使用されていたのは1952年から1975年の間となりますので少なく見積もっても50年ほど前に製造されたことが分かります。
いわゆる"オールドマルニ"と呼ばれるものです。
ちなみに孔雀マークは当時の新聞紙上で全国応募にて採用され、「新時代にはばたく」という意味が込められているそう。
北欧家具に見られるデザインを取り入れた、シンプルなルックス。
無垢材より削り出されフレームは、しっかりと厚みがあるので、温かみのある表情がより伝わってきます。
また、角の取られた丸みは、肉厚なクッションと相まってアイコニックなフォルムに仕立て上げています。
幅広の座面に低めの背もたれ、脚部には床摺りが採用された日本らしさを感じさせるディテールは安心して身を任せられます。 座り心地はやや硬めで体のラインに寄り添ってくれる印象。
シートにはプロテインレザーが用いられ、本革にも劣らないしなやかさと耐久性を保っておりますので肌へのあたりも非常に心地良いものとなっております。
シートカバーはPVCレザー製の為汚れにくく、お手入れもさっと拭くだけで十分。メンテナンスもし易く、ビンテージではありますがこれからも安心して長くお付き合い頂けます。
市場では殆ど見ることのないモデルであり、孔雀マークのシールも綺麗に残っております。 日本の技術力の高さと美意識を感じるビンテージアイテム。
製造から50年以上は経過した希少な"オールドマルニ"も、これからもまだまだ現役ではばたき続けてくれそうです。