MARKO
Vintage compas chair
オランダのビンテージ家具は、ここ数年注目されています。その代表ともいえるデザイナーは、アムステルダム生まれのフリソ・クラマー氏。今回はそのクラマーのデザインに触発されオマージュされたようなチェア、マルコ社のビンテージコンパスチェアとなります。ローコストで耐久性のあるコンパスチェアは、学校などを中心に扱われていたチェアとなります。
その為、ビンテージとは言え傷や打痕などは多いですが、その分60年ほどたった今でもしっかりと座れるという事は、しっかりと耐久性があることを見せつけてくれるチェアです。
存在感やデザインの繊細さが存分に楽しめるチェアと言えるでしょう。
ソリッドな家具デザインがオランダ家具の特徴となります。
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ローコストで大量生産と言えば、やはりアメリカのデザイナーチャールズ&レイイームズを想像しますが、世界的な賞などはなくともこれだけのデザインが生まれていたオランダ。日本とは歴史上深いつながりがあるのですが、こういったビンテージ家具などはご存じなかった方も多いのではないでしょうか。
背座は、現在ブラックペイントを厚く塗られている為、わかりにくいですがプライウッドによる軽量化と耐久性のある仕様です。これはドイツのパグホルツと技術提携して作られていたそうです。
学校やパブリックスペースでの利用を考慮して、プライウッドに特殊なコーティングを行い艶のある背座だったはずですが、さすがに60年余り経つ事もあり幾度もブラックペイントが重ねられたものと推察されます。
先ほどから60年前と記載してありますが、それはシート裏に1961 April と印字があります。オランダでコンパスチェアが重用された時期とぴったりですね。こんな素敵なチェアで学業や待合に座ることが出来た時代だったんですね。日本ではやっとカラーテレビの放送が開始され一回目の東京オリンピックが行われていた年代。
非常に優れたデザインであることは画像をご覧いただければお分かりいただけると思いますが、スチールフレームの強弱(太・細)があり尖ったデザイン。単純にかっこいい男性が好きそうなデザインですよね。
独特の文化を持つオランダらしい、他の国に影響されない強い信念のような物を感じるデザイン。世界広しと言えどこのように独創的なデザインが芽生えるのはとても魅力的に感じます。
イームズのサイドチェアのように広く好かれているデザインではなく、唯一無二のような強い風格を醸すオランダのコンパスレッグチェア。インパクトがある一脚です是非ご覧ください。