Boda Nova
Glass Tea Pot with Warmer
コスタ、ボダ、コスタボダ、ボダノバ…スウェーデンのブランド(工房)ってなんだか同じような響きが多くて、並べてみると呪文みたいです。
ガラスウェアメーカーとして古い歴史をもつコスタ社とボダ社が合併して1971年に誕生したKOSTA BODA(コスタボダ)。そして、同じく1971年に創立されたテーブルウェアブランド、Boda Nova(ボダノバ)社。
名前はそっくりですが、それぞれ異なる歴史を歩んできました。
美しく使う

そのうちコスタ以外の3社でデザインを担ったスウェーデンを代表する陶芸家・Signe Persson-Melin(シグネ・ペーション・メリン)。
セラミック作品を多く生み出していますが、実際にはガラスやコルク、ステンレスなど素材の枠を超えた作品を手掛けてきた彼女。プロダクトデザイナーと紹介するほうが正しいかもしれません。


特にこのガラスのティーポットは、自身が創設にも携わったボダノバ社が設立された当初から製造される氏の代表作。
ガラスとステンレス、ウッドの組み合わせは、素材の良さを引き出すことを得意とするメリンらしさが存分に発揮されたデザインといえるでしょう。

厚みに微妙な差があるところもゆらゆら(揺らぎ)もぷつぷつ(気泡)もすべてが愛らしく感じられる手吹きならではのガラスの質感。
ひんやりとしたイメージの素材ながら、ぽってりとしたフォルムも相まって北欧ガラス特有の温かみを醸し出します。


また、その優しい佇まいを引き締めるように配されたステンレスは、機能面に配慮しつつさりげないシルバー色が全体にモダンな印象を与える。絶妙なバランスです。
ちなみに耐熱ガラスのシリーズとして展開されたテーブルウェアに用いられているもうひとつの素材はほとんどがコルクなのですが、今回はウッド。メリン作品の中でも実はレアな仕様です。

キャンドルで保温しながら食卓で温かいままのお茶をサーブできる便利さとそれぞれの素材の個性を生かした機能美を堪能できるティーポット。
ウォーマーを外してポット単体でも使用できるので、この時期はたっぷりの氷を入れて冷茶を楽しむのも良いかもしれません。
民藝にも影響を受けたというメリンのデザインは、美しく使うことで真価を発揮するはず。きっと暮らしに欠かせないアイテムになってくれそうです。











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