Fritz Hansen
SYSTEM 1-2-3
スペースエイジに興味を持った人なら、必ず一度は通るヴァーナー・パントンデザイン。
それまでの家具作りの常識を全て無視したかのような流線形、サイケデリックな色使いなど、そのアイデアは一体どこから湧いたのか不思議でなりません。
本日は1973年発表シリーズの、まさにパントンらしい1脚のご紹介です。
無邪気さの象徴
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ヴァーナー・パントンはデンマークを代表する家具デザイナーの1人。
プラスチック一体成型のパントンチェアやファントムチェア、照明ならパンテラやフラワーポットといった名作を多数生み出したことで知られています。
ちょっと例を挙げただけでも、他のデザイナーとは一線を画すアイテムばかりだと改めて気付かされます。
“SYSTEM 1-2-3”はフリッツハンセン社からリリースされていたシリーズで、こちらはローバック仕様のダイニングチェアになります。
他にもハイバック仕様、ラウンジチェア、シェーズロング(寝椅子)、ブックシェルフを兼ねたパーテーションなど、多彩なラインナップだったようですが、現在まで再発はされていない希少なアイテムです。
最小の構成でインパクトを残すパントンのデザイン。こちらのチェアも一体成型による滑らかなシルエットが印象的で、色々な角度から眺めたくなります。
脚は隣り合うチェアに干渉しにくい形ですので、特徴的な見た目に反してダイニングチェアとしての使い勝手もなかなか。
何脚も集めるのは難しそうですが、個性の異なるチェアを集めて賑やかなダイニングシーンを作ってみるのも面白そうですね。
クッションのファブリックはLUNAというシリーズで、奇しくも宇宙的なネーミング。
当店入荷後に内部ウレタンを新品に交換してありますので、ビンテージながら快適にお使い頂けるコンディションです。
今ではスペースエイジの代表的デザイナーと認識されているパントンですが、本人はそんなこと意識していなかったんじゃないか、といつも思います。
流行に左右されず好きなようにデザインで遊んでいたら、たまたま時代とマッチしたかのような、ある種の無邪気さを感じるのです。
取り入れるのが難しいのでは?と敬遠せずに、無邪気に楽しんでみて下さい。