Fritz Hansen
3107 Seven Chair
この間SPECというドラマを観ていたらテーブルを囲む5脚のセブンチェアが出てきました。ほんの数分の映像でしたがやはり存在感が強くはっきりと覚えています。
改めて近くでセブンチェアを観る機会に恵まれ、実際に見るとより迫力があり圧倒されました。
今年70歳の貫禄


当時25歳のキャビネット職人がひとり立ちし、自分の名前を付け立ち上げた「Fritz Hansen (フリッツハンセン)」。
「たった1つの家具が部屋や建物全体を美しくすることができ、その空間で過ごす人々の幸せを高める」というコンセプトのもと独自のコレクションを展開しています。

同社を代表するだけでなく北欧をも代表するチェア【セブンチェア】。1955年に誕生し、今年で70周年を迎える同アイテムは今最もフォーカスしたい一脚です。
品番である3107の7からとった説や7の形に見えるなど名前のルーツは様々。独特な形状から多くの人がそのネーミングの由来を長い間考察し続ける美術作品のような家具です。

デザインを手掛けたのはデンマーク出身の建築家兼デザイナー「Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)」。
1950年代は同氏とフリッツハンセン社が特に緊密だった当たり年で、アントチェアやドロップチェア、そして今回紹介するセブンチェアまで名だたる作品の数々を作り上げました。

それから70年。今もなお愛される理由はヤコブセンが心がけた形状美と機能美にあります。
一番に目に留まるのは強弱のあるカーブで描かれたシェルの輪郭。見る角度で姿を変え、スタイリッシュかと思いきや時には膨らんだおもちに見える時も(上の写真参照)。


またデザイン性だけでなく構造も考え抜かれています。背面の反りと座面の窪みによって体がフィットするので滑り落ちる心配もありません。
あくまでダイニングチェアですが、しなりのある背座によりお食事をした後にゆったりくつろいだり団欒をお楽しみいただけます。

人間でいうと70歳はおじいちゃんやおばあちゃん。でも生まれた時からその貫禄が衰えることはありません。
シンプルな美しさを持ち合わせながら細部にこだわったヤコブセンの美学を味わえる一脚です。映画や雑誌、さらには店頭で見るだけでなくぜひ実際に座って風格をたしかめてみてください!











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