France&Son
Model169
本日は、湾曲した美しい肘掛けのシルエットが、木の素材感が際立つチーク無垢材フレームの個性を際立たせる巨匠オーレ・ヴァンシャーの素朴なデザイン、France&Son社『 Model169 セネター Senator イージーチェア 』のご紹介♪
素材を活かしたオーレ・ヴァンシャーの傑作椅子
日照時間が短く屋内で暮らす時間の長いデンマークの生活。様々な気持ちを明るくさせてくれる色鮮やかな食器や、ゆらゆら揺れるモビール等の室内装飾、ルイスポールセン社の幻想的な光のデザイン等、お部屋を美しく演出してくれる数多くの北欧デザインが誕生しました。
フィンユール等の著名なデザイナーたちとの仕事で知られ、北欧ビンテージ好きの間で高く評価を得ているメーカーである、france & søn(フランス&サン)社。 同社の歴史は古く、1948年にチャールズ・フランス氏とエリック・デバーコセン氏によりフランス&デバーコセン社として創業。1957年に事業を引き継いだ息子がフランス&サン社へと改名します。その後、カド社と名前を変えていますが、現在では惜しくも廃業しています。
同作を手掛けたオーレ・ヴァンシャーは、ダニッシュモダンデザインを牽引した歴史的デザイナーである事は勿論、コーア・クリントの後継者として王立芸術アカデミーの家具科にて教授として教鞭を振るい、教育者としてもデンマークデザインを牽引してきました。
ミニマリストや機能主義者のデザイナーと呼ばれたオーレ・ヴァンシャー。こちらは応接用シリーズとして1962年に誕生した同氏の代表作「セネター Senator イージーチェア」です。「Senator=上院議員」の名の通り、ワンランク上のエレガントな雰囲気と高級感を漂わせるデザイン。
重厚な骨格に対して、細部の削りや曲線構造による丸みが相対し、洗練された造形美と木材の温かみが同居しています。
よく観察するとフレームの削りも、面で構成された平たい箇所と、丸く削られ立体感をより強く感じられる箇所があり、シンプルな造形ながら杢目の流れや陰影に変化が感じられます。
背座シートは明るい色合いのファブリック仕様。ウッドフレームの深いブラウン色に対して、メリハリを加え、暮らしに溶け込む心地よいカラーバランスです。周りの木製家具やフローリングの色合いとも調和し、インテリアコーディネートを容易にしてくれます。
クッションは後年のメンテナンスによりコイルスプリング仕様となり、クッション下はウェービングテープに変更されておりますので、心地よい弾力が感じられる構造となり、ビンテージ品ながら、これからの日常使いに適したアイテムとなっております。
同氏の作品には、細身のフレームを使用した華奢なデザインのチェアも多く存在する中、適度な木の厚みを残した味わい深いウッドアームチェアは、思わず手で撫でてしまう心地よい肌触りを感じられます。
ホームユース、オフィスの応接室等、シーンを問わずレイアウト頂ける堂々とした佇まい。お引越や家具の買い替え等で、ラウンジチェアをお探しの方は是非この機会お見逃しなく!ご注文はお早めに♪