B-LINE
Boby wagon
1960年代、イタリアンデザインの黄金期。
同時に、プラスチックをはじめとする新素材が続々と登場したことにより、デザインの可能性が広がった時期でもありました。
戦前からの合理主義デザインの影響が色濃く反映された建築やデザインスタイルが多く残る中、それらに捕らわれずただひたすらに自由に創作を続けたデザイナーがいました。
1971年にこの世を去るまでわずか10年。
数々の名作を残し、60年代のイタリアデザイン界を彗星のごとく駆抜けていった鬼才ジョエ・コロンボの代表作であり歴史的名作「ボビーワゴン」のご紹介です。
機能美の最終到達点
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1951年に前衛美術集団モヴィメント・ヌークレアーレを結成し、アーティストとして活躍したコロンボ。
当時画家を目指していた彼はデザイナーとしての頭角を現し、その後ミラノに自身のデザイン事務所を開設します。
3つの組み立てられた合板要素で構成された椅子No.4801(1963〜1967)やABS素材で作られた椅子universale No.4860(1965–1967)等のデザインを通しクリアした、プラスチック素材の射出成形はコロンボの自由なデザインに大きな影響を与えました。
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そうして1970年。デスク脇のスペースで「必要なモノを無駄なく効率的に収納できないか?」という誰もが抱える疑問への回答「ボビーワゴン」が誕生します。
製図用デスクのサイドで使用するためにデザインされた為、様々な工夫が施されたワゴン。
機能的に使える高いデザイン性と省スペース化の両方を併せ持つボビーワゴンは当時のデザインの現場にはあまりにも画期的な製品でした。
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構想の段階では2段の仕様のみだったワゴンは、3段タイプで製品化。その後、ニーズに応えて多くのバリエーションが作られました。
シーンや用途に合わせて4サイズから選択可能、本体を回転させることでワゴンの4面すべてを効率的、機能的に使えるだけでなく、その他にもコロンボならではのギミックが盛り込まれています。
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程よく仕切りがある天板は回転時や移動時にペンなどの細かいものが転がり落ちないような機能的なデザイン。
ワンタッチで開閉できる3つのトレイにはA4用紙が丁度収まる大きさ。
深さは7センチ程ある為散らばりがちな小物を収納することが出来ます。
180度と大きく開く為、小物を探す時のストレスもありません。
フレキシブルボックスは瓶等のボトル類やCDがスッキリと収納できる容量。
ボックス底の棚板は用途に合わせて取り外しが可能な為、すべて外して反物や製図、ポスターなどの長さのあるものも収納できるポイントはデザイナーならではの視点です。
下部のコーナーを利用したスペースは2面にわたり開いているのである程度サイズのある物も出し入れが楽に行えます。
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様々な用途に柔軟に対応するボビーワゴンはデスク脇のスペースでなくても十分に魅力を発揮します。
例えばキッチン。調味料などの細かな物を収納でき、鍋等の高さのある調理器具は間口の広いコーナーのスペースに。トップの天板を調理台として使用しても汚れを直ぐに拭きとれるので衛生的。
キャスターが付いている為移動や旋回もスムーズに行えるので効率的に使えうことが出来ます。
このようにプラスチック素材を活かして水周りで使用出来る点も人気のポイントです。
サイドテーブルやオーディオラック、テレビボード、マガジンラック等、ユーザーによって広がる可能性はまさにコロンボデザイン。
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デザインから40年。現代でもボビーワゴンの衝撃は色褪せることはありません。
その事を証明するように、イタリアのSMAU賞の受賞や、MoMAのパーマネントコレクションにも選定されたりと現在もプロダクトデザインの名作として認知されています。
わずか十数年で手掛けたデザインや建築プロジェクトは300を超え、尋常じゃない仕事量はまさに鬼才。
彗星のごときデザイナーと例えられた彼の人生は多くのプロダクトに永い命を吹き込みました。
彼が亡くなる約1年前にデザインされた代表作「ボビーワゴン」もその一つ。
実際に使い過ごすことにより、その名プロダクトの素晴らしさを知ることになります。
お探しだった方はこの機会をお見逃しなく。
自由が丘店にて展示しておりますので、お近くにお越しの際は是非お立ち寄り下さいませ。