Vintage
Octagonal Tool Cabinet
壊れかけの椅子、ボロボロのテーブル、塗装が剥がれパーツが欠品したチェスト。
それは家具としてはすでに致命的な欠陥であり、普通で考えればガラクタと言えるのかもしれません。
それでも時に、その朽ちかけた姿に異様な迫力と凄みを纏ったアイテムに出くわすことがあります。
本日は、そんな怪しい魅力は放つ、ビンテージのツールキャビネットのご紹介です。
退廃の美
「一体、これは何なのだ!?」。
まず見て思ったのがその一言です。
ボロボロに朽ちた姿、剥がれた塗装に錆汚れ、そして異様なフォルムデザイン。
いっぱい抽斗が付いていることからキャビネットだということは分かりましたが、どこの国のどこのメーカーの物なのかはさっぱり分かりません。
ですが、ただならぬ雰囲気を漂わせていることは間違いありません。なにやらもの凄い凄みを感じます。
八角錐のオクタゴナル型のキャビネットには64杯のドロワーが備わっており、どの方向からも使う事ができます。
準備はいいですか? 開けますよ!
ガシャン!
ドロワーを全て開けると何だか、メカメカしくてカッコイイ!!
なんでしょう? このロボ感。良いね。
ドロワー内部は三角形となっており、デザインに遊び心を感じます。
スチール製のキャビネットはボルトやナットなど金具類の収納に適しているかと思います。
さらに、ブリキ製のベースに備え付けられたキャビネットは回転します。ぐるぐると。
本当は動画で見せたいくらいです。
回そう。ぐるぐる。
その特徴的な姿は形こそ違え、オベリスク(方尖塔)などを彷彿とさせ、どこか神秘的な魅力と朽ちた退廃的な魅力を併せ持っています。
また、塗装されたライムグリーンのポップなカラーが、異質なデザインと不思議とマッチしています。
シャビーでインダストリアルな風合いはガレージや作業場などはモチロンの事、ショップなどの店舗什器としてもインパクトのあるアイテムとして活躍してくれるかと思います。
他では出会う事の出来ない珍しいツールキャビネット。
是非とも、この怪しい魅力と朽ちた退廃の美を堪能してみてください。