VATNE
Falcon Chair
世の中はGWが始まり、快いお天気の中お出かけの方も多そうです。このブログをご覧の皆様はどこかに足を運ぶご予定はありますでしょうか。
藤やツツジの花も盛りを過ぎ、ツバメも忙しく飛び始めたこの季節。
落ち着く自宅に帰った時に、もしこんな椅子が迎えてくれたなら。
そう羨ましく思わせてくれた1脚が今回のご紹介です。
包む翼

昨今のインテリアデザインを考える上では外す事の出来ない国々、北欧。近しい国であっても歴史や地理、隣接する国との関係性などから確かな違いが見て取れるのでとても興味深いところです。
その中でも今回の椅子が生まれたノルウェーは、ちょっと特殊な立ち位置にあるような気がします。



北海に面し、縦に細長い国土の多くはフィヨルドという地形。さらには有数な原油の輸出国という事もあり産業としてそれほど家具が突出している訳ではありません。
それでも質実剛健な造り、そして豊かな自然を家具でも表すようなぬくもりはノルウェーらしさを良く感じさせてくれます。そういえばリクライニングチェアの代表格エコーネスもノルウェーの企業ですね。

今回はバットネ | VATNE、そしてチーフ・デザイナーを務めたシグード・レッセルが世に生み出した名脚、ファルコンチェア。



木のぬくもりはそのままに、強靭さと自由な造形、そしてしなりを持つプライウッド(成型合板)をフレームに採用。座面は4本あるフレームの先端を金属製のパーツで接続しています。
三角形を2つ繋げたようなレザーシートにはボタンが縫い付けられ、奥行きのある良い表情。艶感もあり上質な雰囲気ですね。


座り心地は快適の一言。しっかりしたクッションにレザーの手触り、そしてフレームに吊り下げられた事による、ハンモックのような包みこみは恍惚(こうこつ)な時間を与えてくれます。


また見えにくいところですが、クッションは背もたれ裏のスナップボタンで留められる事でズレを防ぎ、キャンバスの座枠にはスチールロッドが入る事で型くずれの防止や立ち座りのアクセスを良くしています。

美しくても使いづらい・・・そんな事があれば使う事はおっくうになってしまいますが、この椅子にはそんな事はありません。
眺めても良し、使ってさらに良し・・・。そんな椅子、みんな欲しくなってしまいますよね。


座面に触れず、離れすぎず寄り添うフレーム。空間とのリズムを生むこのシルエットは緊張感のあるモダンな美しさ、そして「ファルコン(はやぶさ)」という名前にふさわしい包容力を備えています。

女性でも持ち運べる位に軽く、しなるプライウッドの良い所を十分に活かした寛ぎの1脚。大ぶり過ぎないので、取り入れやすいのもまた魅力的です。
遠くへお出かけして、帰り着いた家。部屋のドアを開けた時、包みこんで労わってくれる椅子があったなら。これほどに相応しい1脚はないでしょう。











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