Herman Miller × vitra.
Armshell Chair
20世紀の工業デザインにおいて、最も影響力のあったデザイナー“チャールズ&レイ・イームズ Charles & Ray Eames”。
アルミナムグループなどのオフィス家具、ハウスバードといったオブジェなど、そのデザイン領域は多岐に渡りますが、多くの人々にとって『イームズ=シェルチェア』ではないでしょうか。私もついついシェルチェアのことを「イームズ」と呼んでしまいます。
さて、最近はこんなイームズが入荷しております。デザイナーズ家具の入門にもピッタリな一脚だと思いますよ。
これこそがイームズ
>>この商品の詳細を確認する
王道のアームシェルチェア ポリプロピレン仕様です。
シェルチェアと言えばFRP(ガラス繊維)シェルのイメージが強いですが、どういった違いがあるのかじっくり見ていきましょう。
ちなみに、こちらは“ヴィトラ vitra.”から“ハーマンミラー Herman Miller”に販売権が移る過渡期の個体となります。

文字通り肘掛けの付いた一体成型ボディがアームシェルチェアの特徴です。
身体をすっぽりと包んでくれるような安心感のあるルックス。初めて腰掛ける方は大抵驚かれますが、意外にも座り心地が良いんです。身体が当たる部分は全てアールが付いているので痛くありません。

ビンテージのFRP製シェルは再利用不可であることから、環境に配慮する形で生まれたのがこういったポリプロピレン製シェルとなります。
ポリプロピレンはFRPと比べ軽量で取り回しが良く、プレーンな見た目を好まれる方も多い印象です。
冬場でもFRP製ほど冷たくならないのもメリットの一つでしょうか。

エッジ部分を見ると、FRPモデルより肉厚なのが分かります。これはちょっとやそっとでは壊れなさそうな感じです。
それでいてオリジナルさながらの滑らかなカーブも忠実に再現。ポリプロピレンはコストパフォーマンスモデルと捉える向きもありますが、決して侮れないものがありますよ。

ベースは一番人気のエッフェルベース。文句のつけようのないコンビネーションです。
アームシェルは割とどんなベースも似合うと思いますが、やっぱりエッフェルベースが一番似合う気がします。みなさんはどうでしょうか?

油汚れに強い特性も持つポリプロピレン。ガレージなどの作業スペースにもうってつけですね。
対して直射日光や紫外線には弱く、色褪せや耐久性の低下が考えられるので、屋外での使用は控えた方がよさそうです。
せっかくのイームズチェアですので、向き不向きも考えつつ付き合っていきたいですね。
現在、学芸大学店では仕様違いで数脚シェルチェアの在庫がございます。座り比べも出来ますので是非是非遊びにいらして下さいね。
