Herman Miller
Contract table
ジョージ・ネルソン、イサム・ノグチ等名だたるデザイナーが現れ、数々の名作が世に生み出されたアメリカのミッドセンチュリー期。
世界大戦後のアメリカでムーブメントを引き起こしたミッドセンチュリー家具は、戦時中の軍需産業によって生み出されたプライウッド(成型積層合板)やFRP(ガラス繊維強化プラスチック)など、当時画期的だった技術を家具にも取り入れ、帰還兵が家庭を持ち住宅と家具のニーズが増えていったアメリカにおいて広く受け入れられました。
こちらのテーブルもその一つ。
アメリカンミッドセンチュリー期を代表するデザイナー“Charles & Ray Eames(チャールズ&レイ・イームズ)”による1台です。
~完成されたデザイン~
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イームズの手掛けたアイテムはその秀逸なデザインから、多くのリプロダクト品が製造され、現行品・ビンテージ共に世界中のファンを魅了しています。
特に代表作とも云えるシェルチェアは、作られた年代やカラーで希少価値が変わるため、よりコレクターの魂に火をつける要因となっているのでしょう。
さて、こちらのコントラクトテーブル(Eames Contract-Base Table)。
1957年に開発されて以降、僅かなマイナーチェンジをしつつも現行品として販売されている、ロングセラーアイテムです。
今回入荷した物は製造年の特定が出来るシールが剥がれていた為、残念ながら正確な年代の判別は出来ませんでしたが、現在のラインナップには存在しないサイズのビンテージ個体。
天板を縁取るリムと天板は現行品のブラック×ホワイトのようなパキっとした印象ではなく、グレー×ブラックの落ち着いたビンテージ感のある配色です。
脚先のグライズは欠品してますが、使う分には然程影響なさそうです。
ビンテージのコントラクトテーブルは、ガタツキを軽減するプッシュインナイロングライズを備えているものがありますが、これだと天板に体重を乗せるとその分少し沈むので、以前のオーナー様が取り外したのかもしれませんね。
まぁ、これもビンテージならではの魅力としてお楽しみ頂ければと思いますm(_ _)m
癖のないニュートラルなデザインから家庭用のテーブル、商業施設、オフィス等多くの場所で取り入れられたコントラクトテーブルは、その使い勝手の良さもポイント。
1本脚のペデスタルベースは、4本脚のテーブルに比べ着座の際の足回りの自由度が高く、大きく椅子を引く必要のない事から限られたスペースの中でも扱いやすいという利点がございます。
高さは63cmとやや低めの設計ではございますが、エッフェルベースのシェルチェアと合わせた際に、天板が太ももにあたってしまう程ではありませんでした。
それにしても、シェルチェアとの組み合わせは美しいですね。
チェアの置き場所を限定しない美しい正円を描く天板。
空間に馴染みやすいメリハリを抑えたカラーリング。
天板のリムを守るビニールに堅牢なベース。
ビンテージ品ながら応接間、ラウンジ、リビング等あらゆる場所でお使い頂ける一品です。
チャールズ・Rイームズによる不屈の名作“Eames Contract-Base Table”。
無駄の無い完成されたデザインを是非堪能してみて下さい。