Herman Miller
Soft Pad Group Management Chair
実用性とデザインの融合。
デスクチェアは通常のチェアデザイン以上のパフォーマンスが必要となります。
良いプロダクトは優れた見た目と機能性が伴うことで完成するもの。
本日ご紹介させて頂くのは革新的な座り心地に軽やかなデザインが与えられた名チェアです。
エレガントな快適性
巨匠、チャールズ&レイ・イームズ夫妻により誕生したソフトマネジメントチェア。
ソフトパッドグループチェアは古典的名作として知られ今尚多くのシーンで愛される一脚、アルミナムグループ マネジメントチェアの派生モデルです。
このチェアの特徴は優雅なシルエットに時間を超越したデザイン。
そしてそれに伴う革新的な快適性。
ミッドセンチュリーモダンデザインのアイコン的名チェアとして広く認知されています。
アルミナムグループは元々デスクチェアとしてデザインされた訳ではありませんでした。
実業家のJ.アーウィン・ミラーの自宅を設計していたエーロ・サーリネンがイームズ夫妻に屋外用のチェアの開発を依頼したことがきっかけだったそう。
夫妻はアルミダイキャストを使用し、シートフレームに合成繊維のメッシュを張ったチェアをデザインしました。
こうして完成された程よいテンションを持つチェアは硬いシェルという従来の椅子のコンセプトを脱却し、デザインと柔軟性の両方を達成したのです。
シートフレームにつなぎ目のない張地をピン張った状態で使用し、「シッティングポケット」と呼ばれる高度なサポート性と柔軟性を兼ね備えた座面を作り出しています。
ソフトパッドグループチェアは従来のデザインはそのままに、ひとつひとつ丁寧に革張りしたクッションを加え、より座り心地の良さを追求しています。
上質なレザーは、使うほどに味わい深い風合いに変化していきます。
1969年の登場から半世紀以上を得た今も尚、その魅力が色褪せる事はありません。
今回入荷したのは圧迫感の抑えられたローバック仕様。
希少性の高い四本脚のヴィンテージ品です。
フレームとベースはアルミニウム製で、軽量でありながら耐久性にも優れています。
ガスを使用しない手動式の昇降機能を搭載しており、半永久的な使用が可能。
60年代当時から大枠は変わらず、実用性、美観共に現代の家具に遜色を感じさせない完成度を誇る名作。
座るたびに心が躍るデザイン。
イームズ夫妻の軽やかな発想と探求心は、未だに色褪せることなく魅力を放ち続けています。
ワークシーンにおいて確かな支持を受ける名作チェアのご紹介でした。