Herman Miller
George Nelson Model 4671 Metal side chair
こんにちは。用賀店のふくです。
今日は非常に希少な椅子をご紹介させて頂きます。
アメリカ Herman Miller/ハーマンミラー社製のビンテージアイテム。
現在まで再販や復刻はされておらず、知る人ぞ知る隠れた名作と言っても良い椅子となります。
是非最後までご覧くださいませ。
ミッドセンチュリー期の特別な椅子
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こちらはジョージ・ネルソンがデザインを手掛けた『メタルサイドチェア Model 4671』。
アルミのパイプレッグにセパレートタイプの肉厚なクッションというオーソドックスなスペックながら、完璧に計算されたかのような美意識が溢れるスタイリングが非常に魅力的に映ります。
隠れた名作と言われるのは販売期間の短さから。
このModel 4671のデザインは1946年に発表。
その後、ハーマンミラー社から販売されていたようですが、恐らく1950年代には生産が終了。(詳しいデータなどは残っておりませんのであくまで推測です。)
現存数はかなり少なく、中古市場に出てくるのも非常に稀でコレクション性の高い1脚となっております。
縁があってimptionに計4脚入荷があったのですが、こちらが最後の1脚です。
70年余り昔の椅子なのでフレームにはくすみなどのダメージが出ておりますが実使用に影響が出てしまうほどではないので、ご安心ください。
クッションとファブリックの状態は非常に良好なことから、こちらは後年交換がされているのだと思われます。
実はこのファブリックも特別でアレキサンダー・ジラルドによる「 Hopsak(ホップサック) 」という生地が使われているんです。
青系2色に差し色となるオレンジの糸が奥行を生み出し、立体感のある表情が非常にいい味を出していますね。
それでは実際に腰を掛けてみます。
まず感じるのは座面の適度な反発力。
そのまま身体を預けてみると大きな背もたれが背中を支え、しっかりとした座り心地を提供してくれます。
また、荷重のかかることでアルミパイプがしなりますので常に楽な態勢を保ち、非常に居心地が良いです。
個人的にお気に入りなのは、座面下から背もたれに向かうアルミパイプの曲線と、床に向かい広がっていく脚部のシルエットの美しさですね。
脚部が開いてることで座った際にこちらもしなり、接地面と結びつくように強硬に支えてくれます。
この安定性の高さも魅力の1つなのだと思います。
ミッドセンチュリー期のハーマンミラーを支えたジョージ・ネルソンとアレキサンダー・ジラルドのデザインを共に楽しませてくれる特別な椅子のご紹介でした。
今後の入荷は見込めませんので探していた方はお早めに。
用賀店に展示しておりますので、気になる点など御座いましたらお気軽にお問い合わせください。