Herman Miller
"3rd" vinatge side shell chair
本日は、世紀を代表する名作チェア「サイドシェルチェア」のご紹介です。
今回入荷したのは通称"3rd"と呼ばれるビンテージアイテム。
その希少性の高さからも人気を集めている一点となっております。是非ご覧になっていってください。
to the 90's
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「サイドシェルチェア」と言えば、家具デザイナー界の巨匠"Charles & Ray Eames チャールズ&レイ・イームズ"夫妻によって生み出された、座面と背もたれが一体成型になった世界初のプラスチック製チェア。
FRPと呼ばれるガラスファイバー入りの樹脂を使用しており、当時の最先端技術を駆使して作られたデザイン家具として世界的に普及。1950年代に発表されてから今も尚多くのデザイナーに影響を与え続けています。
そんなシェルチェアですが、実は1990年からおおよそ10年もの間生産が停止され、その後製造元も変更されることとなります。
その理由は、先ほどご紹介したグラスファイバー入りのFRP素材。
当時ではリサイクルすることができなかったというFRPは、少しづつガラスファイバーの量を減らされていき、ついに1990年には生産できない状況になってしまったのです。
"革新性"が求められる傾向にあったミッドセンチュリー期でしたが、次の時代に求められたのは地球環境に対する優しさでした。
日本では”バルブ崩壊” ”失われた10年”等と、以前の煌びやかな時代とは対照的な印象が強く持たれる90年代ですが、携帯電話やスーパーファミコン等の普及と共に"エコ"に対する考え方も広がりを見せ、現在の市場に通ずる重要な変革を感じさせる時代でもあります。
1953年~1955年の"1st"
55年~70年の"2nd"
そして70年~90年の"3rd"
ビンテージと呼ばれるシェルチェアはこの時代までのものを指しており、ミッドセンチュリー期の面影を残すこれらのビンテージシェルは年々希少性も増しています。
中でも3rdのシェルは比較的状態の良いものがまだ残っているので、探されている方も多いのではないでしょうか。
今回入荷したこちらのチェアも、年式を考えればなかなか綺麗な状態を保っていますね。
樹脂の艶がしっかりと感じられるシェルは、現代のモダン家具に見られるミニマムさと有機的な面影を残したレトロさが絶妙に入り混じる特有の佇まい。
スタッキングベースにグライズのついた脚部も、なんとも素敵なフォルムですね。
ブラックシェル×グレーファブリックによるシックなコントラストはファッショナブルさもあり、その魅力を存分にお楽しみ頂けるかと思います。
マニアックな点ではナローマウントポジション仕様なので、ビンテージでありながら様々なベースとの互換性もある点も魅力的です。
またファブリック張りのシートはしっかり摩擦がかかりますので座り心地も安定しており、長時間座っていたい方にもお勧めです。
如何でしたでしょうか。
90年代へ向けた時代の流れを映し出したかのような、3rdビンテージシェルチェア。
その唯一無二の風合いは、お使いの空間に与える印象は勿論のこと、所有する喜びもひとしおのものかと思います。
イームズシェルチェアファンの方から、初めてのビンテージチェアをご検討されている方も、是非この機会に如何でしょうか。