Herman Miller
END TABLE
本日は、温かみを帯びた色合いと動きのある木目に対して、冷たく無機質なスチールフレームがコントラストをきかせるミッドセンチュリーモダン" ハーマンミラー / Herman Miller "『 エンドテーブル 』のご紹介♪
大切なことは目には見えない


アメリカにおける20世紀後半のデザイン界を牽引し、後世のデザイン史に多大な影響を与えた、巨匠ジョージ・ネルソン。「ココナッツチェア」や「プラットフォームベンチ」等の名作を、次々と発表した鬼才デザイナーです。また20年に渡りハーマンミラー社でデザインディレクターを務め、当時はまだ無名だったイームズ夫妻やイサムノグチの才能を見出し、開花させた人物としても知られています。
こちらは同氏が手掛けたビンテージのエンドテーブルです。第二次世界大戦後の経済発展と共に、新しい加工技術や素材が誕生し、あわせてシンプル且つ機能的なデザインが流行した古き良きアメリカの1950年代中頃に誕生。ハーマンミラー社より販売されていたものの、現在では生産が終了している希少なプロダクトです。


フレームには家具材の中でも最高級木材として知られているローズウッド材を使用。紫色がかった独特の色味に、黒色の縞模様となる木目が印象的で独特の深みが感じられます。
調べてみるとチーク材やウォールナット材、また下部に棚板が無い仕様等、当時様々なバリエーションが存在していた事が伺えますが、やはりローズウッドの高級感は頭一つぬけていて、シンプルなフォルム故にその素材感が肌で感じれます。
木材だけでもモノの良さは十分に伝わりますが、それと相対して際立つのが細身のスチールフレーム。こちらもエッジのきいたストレートラインで作られ、時の流れにより表面の渋さも一層味わい深いものとなっております。
周りの抜け感は勿論、この絶妙な厚みがスタイリッシュな空間演出に影響。木部との厚みの違いを意識している事がわかります。


ソファのサイドテーブルとして使われているコーディネート例が見受けられ、ネルソンデザインのデスククロックが一緒にレイアウトされているのは、「いかにも」という感じですが、不思議と良く似合っています。
一言でネルソンと言っても、サンバーストクロックやバブルランプ、スワッグレッググループデスク等、配色やフォルムが大胆なデザインが注目を集めがち。しかしながら、エンドテーブルはそんな主役的なネルソン作品とあわせた時に、空間全体としてはちゃんとそれらと繋がりを持ち、「コントラストと直線構造」の役割が良く理解できます。


装飾を最小限にして機能性を重視するミッドセンチュリー期。その時代が読み解ける建築的な要素が強いネルソンの希少ビンテージは、マニア必見のレアアイテムです。
モダニカ社で一度復刻されているものの、それも廃番となり希少品と呼ばれています。今回はビンテージコレクター垂涎の逸品です。実はハーマンミラー社のビンテージアイテムは下板裏面が斜めにテーパーが施されているのが証拠なんだとか。ハーマンミラーの拘りは、言われないと完全にスルーされる箇所です。
その厚みも含めローズウッドで作られているという贅沢なもの。覗き込んで手で触れないとわからない完全な死角に、そんな重要なポイントが隠されているとは!?


多くの名作と名デザイナーが誕生したミッドセンチュリーでは、それら家具と建築が互いに影響し合いながら急速に発展しました。家具のデザインは、部屋の空間構成や素材と調和する様に考えられ、また建築のデザインは、家具の配置や素材選びに影響を与えました。
見た目には少し控えめな印象を受けるものの、建築や空間構成を前提に考えてみると、そのシンプルな形状や素材の選択は必然的で納得のいくカタチです。前述のビンテージの証明も含め、同作には目に留まる箇所よりも、そんな見えにくい所に魅力の核心部分があるようです。











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