Herman Miller
Eames Aluminum Group Chair
日々進化を遂げていくデスクチェア。
従来の仕様からアームの高さ調整が可能となったり、リクライニング機能が追加されらり。有名な例ですとアーロンチェアもランバーサポートからポスチャーフィットに変更される、といったユーザーがより快適にデスクワークが出来る様に形を変えたり、新しいプロダクトが生まれたりしています。
そんな中でも形を変えず、現在まで高い支持を集め続けている一脚が存在します。
半世紀以上形を変えず愛され続ける一脚
1923年にアメリカミシガン州ジーランドにて誕生した” ハーマンミラー / Herman Miller “。
元々は寝室家具の製造を行っていましたがモダン家具の製造に舵を切り、1945年にジョージ・ネルソンをディレクターとして迎え入れて以降、チャールズ&レイ・イームズやイサム・ノグチなど、優秀なデザイナーとコラボ。それによって数々の名作が誕生しました。
先ほども上がったデザイナーでもある" チャールズ&レイ・イームズ / Charles & Ray Eames "によって1958年にデザインされたデスクチェアである「 イームズアルミナムグループチェア / Eames Aluminum Group Chair 」、通称アルミナムチェア。
「傑作中の傑作」とも名高いプロダクト。一般的に出回っているデスクチェアとは異なり、シンプルでありながら非常に美しいデザインに仕上げられています。
鋳造アルミニウムによる彫刻を思わせるフレームの造形、継ぎ目なくシート生地を張る「シッティングポケット」構造、レザーとアルミの異素材の組み合わせ。
人間工学に基づいて設計されたシートは柔軟性に優れ、身体との密着性も高く長時間座っても疲れにくい快適な座り心地。レザーは経年変化を楽しめ、使用者の身体に合わせて伸びるので、使い込むごとに自分に一番合った形に馴染んできます。
シリンダーによる昇降、キャスターによる楽に移動が可能、と機能面では昨今のデスクチェアと比較するとローテクではありますが、それを感じさせない利便性と快適性を備えております。
機能を付ける事で美しいデザインが乱れる可能性もありますので、この形が最適解であり、特に何かが更に機能が欲しくなる様な事も感じさせない非常に満足度の高い一脚に仕上がっています。
半世紀以上経過しても愛され続けるデザインと機能性。
どの角度から見ても惚れ惚れする美しさはマスターピースと呼ぶにふさわしい、革命的なデスクチェアのプロダクトです。