Herman Miller

Arm shell chair

本日は、ご存知ミッドセンチュリーを代表する巨匠デザイナーC&Rイームズによる不朽の名作” ハーマンミラー / Herman Miller “社『 アームシェルチェア コントラクトキャスターベース 』のご紹介♪

なんか雰囲気変わったね

シェルチェアはニューヨーク近代美術館MoMAのローコストデザインコンペにて1948年に発表されました。第二次世界大戦の軍事技術が応用され、複雑な三次元曲面が実現した背座一体型シェルは、当時の人々に大きな衝撃を与えた事は勿論、効率的で大量生産可能な新しい成形法は、以降のインテリアデザイン史にも多大な影響を与えました。

飛行機の製造会社であったゼニス社よりファーストシェルが誕生して以来、人工素材ながらグラスファイバーが独特の風合いを醸し出す当時の強化プラスチックシェルはコレクターの間で非常に高額で取引されています。後に製造をハーマンミラー社が引き継ぎ、現在でもセカンドモデルのビンテージシェルは人気があります。

リサイクル化出来ない事から、後にスイス・ヴィトラ社より環境に配慮したポリプロピレン製が開発・販売されましたが、近年ではイームズファンの熱望に応え、リサイクル可能なファイバー入りのシェルが開発されFRP製が再登場する事となります。

今回はハーマンミラー社からライセンスを得たモダンファニチャーセールスによる希少な日本製ビンテージシェルが入荷致しました。

張地はハーマンミラー社で1952年に新設されたテキスタイル部門のリーダーとして抜擢されたファブリックデザイナー、アレキサンダー・ジラルド氏によるデザイン「アラベスク / Arabesque」を採用。同氏は戦後デザイン界の巨匠のひとりで、同社の初代ディレクターです。オレンジやピンクの糸で細やかな刺繍が施された生地が空間の差し色になり、ミッドセンチュリー期に盛んに誕生していたカラフルなインテリアともマッチします。今回は同生地を使用した可愛らしいクッションも入荷しておりますので、あわせて空間演出をして頂くのも◎です。

脚部は4本脚のコントラクトベース。キャスター付きなので移動もスムーズです。また座面の回転は勿論、身長や天板高にあわせて座面高の調整も可能。現代デスクチェアの様なガス圧昇降ではなく、ビンテージファン好みのアナログ昇降。ガス抜け等による機能劣化が無い為、ロングユースで安心してビンテージアイテムを楽しむ事が出来ます。

三次元曲面による立体的なシェルの為、フォルムによる陰影やファイバーの表情に目が行くシンプルな単色を選びがちですが、柄物大好きな高い感度のインテリアユーザーには、表裏で表情の違いが対比するマハラム生地を使用したモデルがオススメです。レトロポップな雰囲気は勿論、経年により少し色あせた全体の風合いもビンテージの表情をより趣深く演出し、彩りと共に懐かしさを感じるビンテージ空間を表現してくれます。

珍しい張地が加わり、皆がよく知るミッドセンチュリーの定番から、どこか少し垢抜けた印象を醸し出す柄物アイテム。ビビッと来た方は是非この機会お見逃しなく。ご注文はお早めに♪