HALO
ANNE CHAIR
ヨーロッパの家具に存在するウィリアム様式やビクトリア様式などの伝統的な家具は、アンティーク家具として今日まで幅広く親しまれています。
これに対し20世紀初頭からこれら伝統的なスタイルに反抗する形で生まれた「モダニズム」は家具にも強い影響を与えました、ル・コルビュジェやバウハウスのデザイナーたちはその筆頭といえるでしょう。
本日はそんな「アンティーク」と「モダン」両方の性質を併せ持つ、一風変わったチェアをご紹介します。
唯一無二の極彩色
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HALOはイギリスで1976年に創業したファニチャーブランド。
アンティーク家具の販売やリノベーションを行う中で得たノウハウをもとに、アンティーク家具のリプロダクトや、斬新なスタイルの家具を手掛けています。
「アンチェア ANNE CHAIR」は中でも同社を代表する商品の一つ。
一目見れば忘れないカラフルなパッチワークは、一つ一つを熟練の職人が縫製しており、それぞれの個体によってパターンも違うというもの。
デザインもさることながら、新品の時点で一つとして同じものがない一点物、というのは非常に面白い特徴ですね。
アンティークのパーソナルチェアを彷彿とさせるシルエット、背もたれと一体になったアームや、ボタン留めされたファブリックなど、随所にアンティーク家具と長年向き合ってきたHALOだからこそできる造形がうかがえます。
アームから少しせり出した座面は、ぽてっとした可愛らしい印象に加えてリラックスした姿勢で座れるようにもなっています。
ファブリックにはベルベット生地を使用、よく見ると脚までファブリックに包まれています。
直線的なパッチが交差しチェア全体を包んでいる姿は、どこかキュビズムの幾何学模様を想起させるようなデザイン。
ふっくらとした座面は見た目の通り柔らかく沈み込むような座り心地で、程良い反発力もあるので、ついずっと座っていたくなるような感触です。
脚部には真鍮製のキャスター、移動に便利なだけでなくしっかりとアンティーク感を意識した小さめのキャスターで、ファブリックとのコントラストも楽しめるのがポイントです。
シックなシルエットをベルベット生地のパッチワークが明るく包み込むことで、暗くなりがちなアンティーク家具のシーンをビビッドに彩る「アンチェア ANNE CHAIR」。
スタイリッシュなモダン空間にもワンポイントとして加えれば、ワンランク上のレイアウトになること間違いなし。
確かな経験に裏付けられた伝統的なスタイルと、現代的でアーティスティックなデザインで長く楽しめる一脚です。