Knoll 420 Side chair

ハリー・ベルトイア氏は、イタリア出身ながらアメリカのクランブルック美術アカデミーでイームズやサーリネンらと共にデザインを学び、彫刻家としての頭角を現しその後同校に金属加工科を設立し、学部長として教鞭もとったすごい方です。 こちらは金属彫刻家でありながら、世界的名作を編み出した同氏の420サイドチェアとなります。ノルのラベルもしっかりと残っている希少な正規品となります。

まるで彫刻のデッサンのまま具現化したようなデザイン

>>この商品の詳細を確認する やがてベルトイア氏の才能を見出したフローレンス・ノルの口添えもあり、工房を持ち後に彼の代表作となるダイヤモンドチェアとこの420サイドチェアが生まれました。 ラフのようなデザインをチェアにしたワイヤーのみで構成されたユニークなデザイン。しかし外見はそう見えてもしっかりと人間工学を取り入れ身体を優しく包み込むようにワイヤーを配置し、外見からは想像もつかないようなホールド感を実現した稀有なチェアでもあります。 見事に彫刻の要素を取り入れ、美的要素と工業的要素を持ったチェアは一躍世界へと飛び出し、ベルトイア氏の作品は名作家具の仲間入りを果たしました。 一時期はイームズと共同で働いていた時期もあり、イームズのワイヤーチェアの礎になった事は有名な逸話ですね。 その美しい造形美は、空間をも軽やかにしオブジェのようなチェア。使うと飾るが同居しているような不思議な感覚。 ベルトイアの繊細な金属加工技術による巧みな幾重にも及ぶ曲線の集合体が、このワイヤーチェアです。今回は専用のシートパットがあり、より座り心地が向上したチェアです。 デザインの経緯を聞かれたベルトイア氏は、｢主に空気によって作られている｣とワイヤーの隙間から彼は何を見つめていたのでしょう。今回はちょっと意地悪なようですが、イームズのチェアを合わせて見ました。