Knoll
420 Side chair
小学生の頃の図工の時間に、ワイヤーを使って色んな工作をしたことを思い出しました。
その頃使っていたワイヤーとは違う種類ですが、こんな名作にも使われていたとは思いもしませんでした。
曲げて、繋げて、座れる、ワイヤーの可能性を知りました。
ワイヤーの可能性
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1938年ニューヨークに設立された、20世紀のモダンデザインを体現する家具ブランド”ノル Knoll”。
こちらはワイヤーが織りなす構造、曲線が美しい1脚「420 サイドチェア」です。
この画期的で斬新なデザインは、木製の椅子が主流だった1950年代に衝撃を与えました。
そして1952年に発表されて以来、通称ワイヤーチェアとして親しまれ、ミッドセンチュリーモダンデザインを代表する1脚となります。
デザインを手掛けたのは、彫刻家としても活躍した“ハリー・ベルトイア Harry Bertoia”。
同氏が得意とする金属加工の技術とユニークで彫刻的なフォルムに、ベルトイアらしさを垣間見ることができます。
このチェアの特徴といえば浮遊感を感じさせるような背座の網目。
接合するには高い技術が必要でしたが、金属の溶接が天才的な腕前と称されていた同氏だったからこそ生まれたデザインだと言われています。
さらに接合部は今も昔も変わらず、1点1点手作業で溶接されており、その数は500箇所以上だそう。丁寧な造りであることが感じられる逸品です。
そしてもう1つの特徴でもある彫刻のような美しい曲線。
着座した際には吸い付くように身体にフィットし、心地よい座り心地を体感頂けます。
また見た目の繊細さとは裏腹に耐久性があり丈夫。この椅子でしか味わえない座り心地をお楽しみ下さい。
工業用素材の中に際立つ彫刻作品のような美しさ。
様々な空間に馴染み、程よい抜け感と存在感を与えてくれる特別な1脚になってくれそうです。
ハリー・ベルトイアが手掛けた、「420 サイドチェア」。現行とはシェルと脚部の接合パーツが異なるビンテージ品です。
デザイナーとしてはもちろん、彫刻家としての才能を持つ同氏ならではの美しさと心地良さを兼ね備えたサイドチェア。
幼い頃には知らなかったワイヤーの可能性を教えてくれました。