TOLIX
A Chair
"世界一売れた椅子"として名高いセブンチェアや、世界で初めて一体成型を用いたシェルチェアなど、身近に触れる機会が多い名作チェアの数々。
中でも、パブリックスペースや店舗什器として取り入れられることが多いプロダクトに関しては何気なく生活している中でも目にしていたり、あるいは実際に座っていたなんてこともあるかもしれません。
本日ご紹介するチェアはそんな"きっとどこかで触れている"、そんな一脚です。
きっと、どこかで

銅細工やブリキ職人など、金属加工に代々携わってきた"ザビエ・ポーシャール"によって、1927年にフランスで設立された"トリックス TOLIX"。
スチール製のチェアをはじめとしたプロダクトで、フランスを代表する家具ブランドとして広く知られています。

こちらはそんな同社を代表するプロダクト「Aチェア」。
創業者であるポーシャールの持つ金属加工のノウハウによってデザインされ、一枚の金属板を折り曲げた構造になっています。
1935年の誕生からフランスのカフェやビストロをはじめ、幅広いインテリアシーンに取り入れられるようになり、フランス国内外で広く親しまれるようになりました。

スチール製でありながら曲線的なデザインが美しいAチェア。
工業系のアイテムと言えば角ばった重厚感のあるデザインを想像しがちですが、背もたれをはじめ、座面や脚などその全てにおいて直線的な造形が見られず、丸みを帯びた流麗なデザインに仕上げられています。

スチール製のチェアと聞くと「重くて動かしづらいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、そんな心配もご無用。
スチール板の端が折り曲げられているのに加え、脚に施されたプレスや中空のパイプを用いた背もたれなど、重量を抑えながら強度を確保した造りになっています。
また、こうしたフレーム構造ながらもAチェアはスタッキングが可能となっており、収納やお掃除の際にはコンパクトにまとめておけるのも嬉しいポイントです。

スチールの本体には亜鉛メッキが施されており、錆びを防いだ造りに。
現代では合金の技術も進歩し、ステンレスなど錆びに強い素材が一般的になっていますが、トリックスでは現在もAチェアに亜鉛メッキを施しており、これによって特有の鈍い光沢感と手触りを守り続けています。
加えて、屋外で使用する際には雨が座面に溜まることが無いように小さな穴が空けられているなど、構造の上でもより長く使い続けられるように設計されていることが感じられます。

デザインから90年が経った現在でも、世界のシーティングを支えるトリックスのAチェア。
シンプルかつ軽量な構造と、そこに秘められた機能性が美しく集約された逸品です。
今回は素材感を感じさせるスチールカラーと明るく軽やかなホワイトの2脚が入荷いたしました、フランスが誇る名作チェアをこの機会にぜひお求め下さい。











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