Tom Dixon
FAT LOUNGE CHAIR
バイクで大事故を起こしたことをきっかけに家具作りを始めたという異色の経歴を持つトム・ディクソン。
その独創性あふれるデザインの数々はそれまでにないデザインに加えて構造に工業的なアプローチを施したものなど、自由で柔軟な発想から生み出されています。
シンプル、それ故の心地良さ
それまでは廃材を使った椅子などを手掛けていたものの、1988年イタリアの高級家具ブランド"コルネリオ・カッペリーニ"からSチェアを発表したことで世界に鮮烈なインパクトを与えた同氏はその後Habitat、Artekなどのブランドでデザイナーとして勤めた後に自身の名前を冠したブランド「トム ディクソン Tom Dixon」を2002年に設立しました。
以降は芸術作品さながらの刺激的な照明をはじめとしたインテリアで人気を集めるほか、ニューヨーク近代博物館(MoMa)の永久収蔵品にも選ばれるなどその独創性が認められています。
こちらはそんな同ブランドの丸みを帯びたシルエットが特徴的な"ファット FAT ラウンジチェア"。
シンプルな形状を組み合わせることで作り上げられた、トム・ディクソンならではのウィットに富んだ一脚です。
アームと一体になった半円状の造形が特徴的な背もたれ。
シンプルな造形でありながら太いラインがカーブを描くことでユーモラスな存在感を感じさせるデザインです。
円形を描くシルエットの座面は広く取られており、普段通りの座り方はもちろんゆったりとした姿勢で座ったりあぐらをかいたりなど、様々な姿勢で着座を可能としています。
ふっくらとしたシルエットは成形ウレタンで形作られているほか、張地には上質なウール、ビスコースを使ったクヴァドラ生地を用いており、包み込むような優しい掛け心地はアーティスティックな見た目からは想像が付かないほど。
背座とは対照的にストレートに伸びる太いラインがスチール脚。
全体を通して曲線的なシルエットでカジュアルな風合いのファットラウンジチェアですが、そこに黒で統一された色づかいが加わることによってモダンでシックな風合いを持ち合わせたデザインになっています。
ブラックラッカー仕上げで光沢のあるスタイルとなっており、温かみのあるファブリックに包まれた背座とのコントラストも美しい組み合わせです。
素材の特性を活かした造形と、シンプルなシルエットに秘めた機能性が光るトム・ディクソンの"ファット FAT ラウンジチェア"。
コロンとしたシルエットとシックなカラーリングでスペースエイジからモダンなスタイルのお部屋まで、幅広いインテリア空間のアクセントになってくれます。
トム・ディクソンならではの遊び心あふれるデザインが魅力的な一脚、この機会にぜひお求めください。