Danish Vintage
Rosewood Desk
こんにちはイリーです。今でこそ家具の販売をしておりますが、実は私、もともとは楽器の世界で働いておりました。様々な楽器を触っているうちに興味が出てきたもの、それは『木材』。
なかでも好きな木材はローズウッドと呼ばれる木。
高級木材として知られ、家具に使われることも多いローズウッド。本日はそんなローズをふんだんに使った素敵なデスクを、やや脱線気味にご紹介します。
『木』が好きな人には絶対分かる良さ
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ビートルズがビルの屋上で“Get Back”を演奏している映像を観た事がある方も多いかと思いますが、その時ジョージハリスンが弾いていたギターは通称オールローズと呼ばれる、指板、ボディ、ネックまでほぼすべてがローズウッドの超希少なギター。オリジナルは今では数百万は下らない代物ですが、ギターが一本作れるほど大きな木材自体が希少なため、当時でも相当高額だったはずです。
ギター弾きにはメジャーなローズウッド。主に指板という部分に使われており、世の中のギターの大抵は硬質な音のメイプル指板か、より柔らかいトーンを生むローズ指板が採用されています。
ハカランダ、ホンジュラスローズ、ココボロなどなど、一口にローズといっても生産地によって沢山の種類があります。直訳すると薔薇の木ですが、もちろん薔薇が咲く木ではなく、その強い香りから名が付きました。
実際良質なローズウッドからはチョコレートの様な、ウイスキーの様な甘い香りが漂ってきます。オイルやコーティングのせいなのか、残念ながら家具ではあまりその香りを感じることはありませんが、指板の場合コーティングはされない為、ダイレクトにその香りを楽しむ事ができます。興味のある方は楽器屋さんでちょっと嗅がせてもらいましょう。
さて、今回入荷したこちらのデスク、まさにオールローズ!な雰囲気が漂う超希少な逸品です。日本では紫檀と呼ばれるだけあって、艶々とした赤みがかった表情はとても品があります。黒々とした縞模様も自然が作り上げた芸術品といった趣き。日焼けしやすい天板も目立った色褪せは無く、うっとりするような美しさを携えています。
取っ手部分の装飾も派手さは無いながらも、ローズウッド削り出しの丁寧な仕事が光るディテール。スリムな脚部はローズでこそありませんが、スクエアなデスク本体をすっきりとしたシルエットに見せてくれます。デンマークのヴィンテージ家具らしいさりげない意匠をそこかしこに感じますね。
やっぱり木目が良いです。道管がはっきり出た木目、かつ黒々としたローズウッドは楽器の素材としても良質な物。これもきっと新品時はいいお値段だったのではないでしょうか。
ローズ好きの自分にはグッとくる一台で、きっと即売れだろうなぁと思っていた矢先にやっぱり店頭にてソールドアウト!またこういったものがご紹介できるよう高価買取頑張ります泣